2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Deciphering and Manipulating Brain Dynamics for Emergence of Behaviour Change in Multidimensional Biology |
Project/Area Number |
22H05162
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
田中 康裕 玉川大学, 脳科学研究所, 准教授 (20533128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 美絵子 (森島美絵子) 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30435531)
倉本 恵梨子 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60467470)
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Project Period (FY) |
2022-06-16 – 2027-03-31
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Keywords | 行動変容 / 大脳皮質 / 大脳基底核 |
Outline of Annual Research Achievements |
行動変容には意思決定過程が本質的に介在する。本研究では様々な要因による意思決定の揺らぎのメカニズムを皮質―皮質下のループ構造に対し、各種の電気生理学・イメージング手法を組み合わせて取り組み、意思決定学習過程における大脳皮質と皮質下の脳ダイナミクス(脳情報動態)変化及びその働きを解明することを目的としている。 意思決定学習過程での行動変容(意思決定の揺らぎ)の解析をおこなうため、視覚刺激とボタン押しを利用した頭部固定ラットの2肢強制選択課題を確立している。すでにニューロピクセル電極を利用した記録を開始しており、2本のニューロピクセル電極を同時に使用することで、大脳皮質―皮質下の同時記録を行っている。行動記録の装置には複数カメラの設置を行い、高次元行動変容データの取得を開始している。また、2光子顕微鏡下でも同様の意思決定課題を含め、様々な行動課題を行いながら脳領域の観察ができるよう、装置の構築を進めている。脳情報動態計測を促進するために、A01井上との共同研究を開始し、ウイルスの供与を受けた。また、記録部位の同定を行うために電極記録位置の3次元同定を簡便化するために必要な機器のサーベイを行いつつ、電極に塗布する標識として従来使われていない標識物質を試用し、脳標本を形態学的に解析している。また、皮質・視床・線条体を中心とした脳スライス実験については、予備実験と、電気生理記録に続く形態解析の系を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
視覚刺激とボタン押しを利用した頭部固定ラットの2肢強制選択課題を確立し電気生理、行動観察とも組み合わせているため。また、2光子顕微鏡下での実験も準備を進め、A01井上との共同研究を開始し、形態学的手法開発、スライス電気生理も準備が進んだため。
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Strategy for Future Research Activity |
慢性記録、2光子下記録などについて技術開発を進め、A01井上との共同研究を継続する。電極位置の3次元同定、脳スライス実験についても開発を進める。
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Research Products
(2 results)