2011 Fiscal Year Annual Research Report
責任概念の素朴理解と非難を規定する心理過程の解明と法的概念の教育方法の考案
Project Area | Law and Human Behavior |
Project/Area Number |
23101002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
唐沢 穣 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90261031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 良之 千葉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (80091502)
村上 史朗 奈良大学, 社会学部, 准教授 (30397088)
膳場 百合子 早稲田大学, 理工学術院, 講師 (00548886)
奥田 太郎 南山大学, 人文学部, 准教授 (20367725)
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Keywords | 責任 / 認知バイアス / 素朴理解 / 心理学実験 / 社会調査 / 企業の社会的責任 / 文化心理学 |
Research Abstract |
一般人が示す素朴法理解の内容明らかにするため、理論的検討と実証的研究を行った。 ・日本の法社会学における重要問題である「法意識論」について、川島武宜以降の法意識論と法意識調査をサーベイし、一般人の素朴責任概念という観点から整理・再構成する作業を、松村を中心に行った。 ・一般人の持つ個人責任と組織責任の概念を明らかにするために、要因計画法に基づくWeb調査を行った。飲酒運転事故を題材に、上司の圧力の有無、職場文化などを操作して、会社自体、上司、本人、それぞれの責任の程度、避難の程度などを評定させた。松村を中心に実施した。 ・「他者の規範逸脱行動」の理解に基づく「責任」判断の内容を明らかにするため、「本人の規範逸脱行動」を中心に検討されてきた規範的行為について、先行研究の概念整理を行った。村上を中心に実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の目標とした理論的基礎の整備が順調に進んでいる。また実証面でも、当初計画していた実験研究・調査研究ともに、予備的作業が進捗を見せている。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目は、これまで個別的に行ってきた理論的作業を統合し、包括的なモデル構築を目指す。実証研究では、実験研究および調査研究を本格化させる。また、実務者研修会を開催し、成果の社会への還元を行うほか、日本法社会学会においてミニシンポジウムに参加するなどして成果の発信に努める。
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Research Products
(9 results)