2012 Fiscal Year Annual Research Report
Target Identification of bioactive small molecules
Project Area | Chemical Biology using bioactive natural products as specific ligands: identification of molecular targets and regulation of bioactivity |
Project/Area Number |
23102013
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
叶 直樹 東北大学, 薬学研究科(研究院), 准教授 (40317293)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
臼井 健郎 筑波大学, 生命環境科学研究科(系), 准教授 (60281648)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 生理活性物質 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成24年度はフルオロカーボンリンカーを用いた光親和型アフィニティー樹脂の開発を行い、フルオロカーボンリンカーを導入した光親和型磁気ビーズが、タンパク質のアフィニティー精製に有利な低い自己凝集性を持つこと、および本磁気ビーズを用いて作成した小分子固定化アフィニティー磁気ビーズが既存の磁気ビーズと同様に小分子の標的タンパク質精製に利用できることを明らかにした。 また、ビオチンーアビジンに代わる生理活性化合物の標的探索ツールとして、人工ホストーゲストペアであるCB[7]とAFcタグの利用を検討するため、タンパク質FKBP12とそのリガンドSFL(synthetic FKBP ligand)をモデル系として選択し、AFcラベル化したSFLの調製と培養細胞への投与、およびCB[7]固定化アフィニティー樹脂を用いた結合タンパク質の回収を行った。その結果、12kD付近に特異的結合タンパク質が検出され、CB{7}-AFc系の有用性が示唆された。 一方、標的がまだ決まっていない生物活性物質の構造活性相関や標的探索ツールの合成も検討した。具体的には、動物細胞に短時間で巨大液胞化を誘導する放線菌由来マクロラクタム化合物の構造活性相関研究、同様に液胞化誘導活性を有する沿岸土壌放線菌由来マクロラクタム化合物の合成および構造活性相関研究、グリオキサラーゼ阻害剤methyl gerfelinの構造活性相関研究を行った。沿岸土壌放線菌由来マクロラクタム化合物に関しては、文献で報告されている構造を化学合成した結果、スペクトルが一致せず、提唱構造に誤りがあることを示唆する結果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
探索研究として幾つもの研究を同時に進行させているので、平成24年度は各課題について爆発的な進展は見られていないが、研究提案に基づき着実に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
フルオロカーボンリンカーを用いた光親和型アフィニティー樹脂の開発と、ビオチンーアビジンに代わる生理活性化合物の標的探索ツールの開発の二つの課題については、今年度中に可能性・一般性を探った上で、本研究課題で推進する課題としてどちらか一方に焦点をしぼる予定である。 一方、標的がまだ決まっていない生物活性物質の構造活性相関や標的探索ツールの合成は、3つの化合物に焦点を絞り、強力に推進する予定である。
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Research Products
(20 results)