2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Chemical Biology using bioactive natural products as specific ligands: identification of molecular targets and regulation of bioactivity |
Project/Area Number |
23102015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
西川 俊夫 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (90208158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安立 昌篤 名古屋大学, 生命農学研究科, 助教 (80432251)
此木 敬一 東北大学, 大学院・農学研究科, 准教授 (40292825)
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Keywords | 電位依存性ナトリウムチャネル / テトロドトキシン / サキシトキシン / チリキトキシン / サブタイプ選択性 / バッチクランプ法 / ブロモ環化反応 / グアニジン |
Research Abstract |
電位依存性ナトリウムチャネル(Na^+チャネル)の阻害剤であるテトロドトキシン(TTX)、サキシトキシン(STX)のアナログ合成: 本研究者らが開発したTTXの第3世代合成法を活用して天然には存在しないとされている8-デオキシTTXの合成とTTXの3度目の全合成を完成させた。一方、STXのアナログ合成では、本研究者らが独自に開発したグアニジノアセチレンのプロモ環化反応を活用して、STXのミミックと考えられるスピロアミナール構造をもった5員環グアニジン化合物を合成することができた。今後、これらの化合物のNa^+チャネル阻害活性を評価する計画である。 活性評価系の立ちあげ: 予備的な実験として、Hek293T細胞やNeuro 2A細胞を使って、port-a-patchという装置によるパッチクランプ実験の立ちあげを行った。また、サブタイプごとの阻害活性を評価するために、購入したヒト由来の電位依存性ナトリウムチャネルNav1.2およびNav1.6、電位依存性カリウムチャネルであるKv1.2の遺伝子を購入し、培養細胞で恒常的に発現させるためのベクターの移し替えを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Origene Techologies社よりヒト由来の電位依存性ナトリウムチャネルNav1.2およびNav1.6の遺伝子を購入したが、製品に記載された重量の遺伝子が含まれておらず真偽を確認するため研究開始が遅れた。先方より再送された同製品と併せ、配列確認や純度等の確認を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
Na^+チャネル阻害剤であるTTX、STXのアナログ合成: TTXの第3世代合成法を活用して、TTXの最も複雑な構造を有する天然類縁体であるチリキトキシンの合成を行う。また、連続プロモ環化反応を使った第二世代STX骨格合成法の開発を目指す。 活性評価系の立ちあげ: 前年度に引き続き、電位依存性ナトリウムチャネルNav1.2およびNav1.6、電位依存性カリウムチャネルであるKv1.2の遺伝子の恒常発現細胞系の確立を目指す。また、実際に合成TTX,STX誘導体の阻害活性を測定する。
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Research Products
(40 results)
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[Presentation] Total Synthesis of Polygalolide A2011
Author(s)
Masaatsu Adachi, Hitomi Yamada, Minoru Isobe, Toshio Nishikawa
Organizer
The 6th International Conference on Cutting-edge Organic Chemistry in Asia (ICCEOCA-6), The 2nd New phase International Conference on Cutting-edge Organic Chemistry in Asia
Place of Presentation
Hong Kong, P.R.China
Year and Date
20111211-20111215
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