2015 Fiscal Year Annual Research Report
量子線を用いた精密構造解析によるLPSO構造の材料特性発現機構の解明
Project Area | Materials Science of synchronized LPSO structure -Innovative Development of Next-Generation Lightweight Structural Materials- |
Project/Area Number |
23109003
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
相澤 一也 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 J-PARCセンター, 研究主席 (40354766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 滋 公益財団法人高輝度光科学研究センター, 利用促進部, 主席研究員 (50360821)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | LPSO / マグネシウム / 中性子 / 放射光 / 結晶構造 / 力学特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、中性子による構造解析では、一方向凝固18R LPSO単相のAE同時測定圧縮応力下その場中性子回折解析を進めると共に、200℃及び300℃で鋳造18R LPSO単相の高温圧縮応力下その場中性子回折実験を実施した。一方向凝固材の中性子回折の解析から、キンク変形は、前駆現象として底面すべりがあり、その後降伏点応力で格子回転によりひずみが緩和する変形であることを明らかにした。また圧縮応力負荷に対してAE信号絶対エネルギー度数分布は、特徴的な4領域に分割でき、全領域で対数正規分布的であることを明らかにした。このことは、一方向凝固18R LPSO単相の圧縮応力変形過程が微視的な応力場を反映したある種の乗算過程であることを示唆していると考えられる。またキンク発生は、発生間隔が揃う協同現象的な現象であることを明らかにした。鋳造18R LPSO合金の高温圧縮応力下その場実験により、格子再配列の結果から、LPSO相の圧縮変形モードは、室温では、底面すべりとキンク変形が活動するのに対して、高温では、柱面すべりも活動することを明らかにした。更に、また変形温度が上昇するにつれてキンク変形が抑制されることが明らかにした。 本年度は、放射光による構造解析では、OD構造が得られることが最近報告された10HのMg75Zn10Y15合金の結晶構造測定、18R LPSO単相の格子定数精密化による熱膨張係数決定等を実施した。Mg75Zn10Y15合金の構造解析では、P6/mmmでピークの強度積分ができ、格子定数も10Hに相当するa = 11.20188(68)、 c = 26.17636(156)と決定することが出来た。また18R LPSO単相熱膨張係数決定では、a軸とc軸方向で熱膨張係数が異なること及び純Mgに比べて、18R LPSO単相では、熱膨張係数が小さいことを明らかにした。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)