2015 Fiscal Year Annual Research Report
Genetic mechanism of hybrid sterility and dysgenesis caused by interspecific genomic incompatibility
Project Area | Correlative gene system: establishing next-generation genetics |
Project/Area Number |
23113004
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松田 洋一 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (70165835)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
郷 康広 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター), 新分野創成センター, 特任准教授 (50377123)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 雑種発育不全 / 遺伝子発現 / メチル化解析 / 異質倍数性 / FISHマッピング / 同祖染色体 / 染色体相同性 / 染色体構造変化 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) 雑種発育不全のエピジェネティック制御機構の解析 F1雑種の胎仔と胎盤の成長に抑制が見られるキャンベルハムスター(Phodopus campbelli)雌とジャンガリアンハムスター(P. sungorus)雄間の交配(CS)と、逆に著しい過成長が見られる逆交配(SC)によって得られた14.5日齢胎仔と胎盤を対象として、RRBS法を用いた全ゲノムレベルでのメチル化DNA解析を行った。その結果、メチル化パターンの変動が見られた遺伝子として、CSで高くSCで低いものが胎仔で38、胎盤で172、CSで低くSCで高いものがそれぞれ21と34検出された。これらの遺伝子の中で、その突然変異体もしくはKOマウスにおいて発生、成長の異常が認められるものが数多く存在した。 (2) 異質倍数化後に生じたゲノム・染色体再編成の細胞遺伝学的検証 アフリカツメガエル(Xenopus laevis)のBACクローン798個のFISHマッピングを完了し、X. laevisの高精度染色体地図を作製した。その結果、ネッタイツメガエル(X. tropicalis)とX. laevis間、そしてX. laevisの同祖染色体間ともに、異なる染色体間での相互転座は検出されず、多くの逆位と一つの染色体末端融合が検出された。この結果は、X. laevisでは、異質倍数化後も遺伝連鎖群が変化することなくきわめて高度に保存されていることを示している。また、複数のレトロトランスポゾンの染色体分布の解析から、個々の同祖染色体の起源(AゲノムかBゲノムか)を明らかにした。これらの研究成果は、日米合同のX. laevis全ゲノム配列解析プロジェクトの基礎データとなり、その進展に大きく貢献し、研究論文が2016年度のNature誌に掲載された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)