2014 Fiscal Year Annual Research Report
集団遺伝学理論と比較ゲノムによる非コードDNA領域の進化メカニズム
Project Area | Functions of non-coding DNA region for genome integrity |
Project/Area Number |
23114004
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Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
印南 秀樹 総合研究大学院大学, その他の研究科, 准教授 (90444140)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 非コード領域 / 進化 / ゲノム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、非コード領域にどのような自然選択の力が働き、どのような過程で進化してきたかを明らかにする。理論研究は一般的 に非常に柔軟で、あらゆる生物種の幅広いタイプの非コード領域を研究対象にすることができる。そこから、非コード領域に共通する 進化の法則を導きだし、その背後にある進化のメカニズムを理論的に解明する。遺伝学の仕事は常にその一般性を問わなければならな い。本班の理論的研究から、あるモデル種を用いた研究成果が、どの程度の種の範囲まで適用できるのか?という一般性を問う問題に 答えることが出来る。 本年度は、データ解析を中心に研究を進めた。非コード領域に起こる突然変異が進化の過程でどのように振る舞うかを、イネ、酵母、メダカなど、さまざまな種を用いて研究した。結果の一部は、PLoS Oneなどの雑誌に掲載された一方、残りの解析は次年度に引き継ぐことになる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大掛かりなゲノムデータがそろいつつあり、一部は詳細な解析にまで進んだ。一方、次世代シークエンサのデータはノイズも多く、慎重なコントロールが必要となる。これは、当初から想定できた範囲であり、おおむね順調であると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、大規模なデータの編集、解析と行っていく。一方、最終となる来年度はウマなどをもちいた大規模な研究も行う。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Population genomics of the fission yeast Schizosaccharomyces pombe2014
Author(s)
Fawcett, J. A., T. Iida, S. Takuno, R. P. Sugino, T. Kado, K. Kugou, S. Mura, T. Kobayashi, K. Ohta, J.-I. Nakayama, and H. Innan
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Journal Title
PLoS One
Volume: 9
Pages: e104241
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Divergent selection for opsin gene variation in guppy (Poecilia reticulata) populations of Trinidad and Tobago2014
Author(s)
Tezuka, A., S. Kasagi, C. van Oosterhout, M. McMullan, W. M. Iwasaki, D. Kasai, M. Yamamichi, H. Innan, S. Kawamura, and M. Kawata
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Journal Title
Heredity
Volume: 113
Pages: 381-389
DOI
Peer Reviewed
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