2015 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of functions of chromosome ends
Project Area | Functions of non-coding DNA region for genome integrity |
Project/Area Number |
23114009
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
加納 純子 大阪大学, たんぱく質研究所, 准教授 (10323809)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 染色体 / テロメア / スプライシング / RNA |
Outline of Annual Research Achievements |
真核生物の線状染色体末端に存在する構造体であるテロメアの新規機能を探った。分裂酵母のテロメア結合タンパク質Rap1は、テロメア複合体のハブであり、中心的機能を果たす。そのRap1と結合するタンパク質をtwo-hybridアッセイによってスクリーニングしたところ、新規遺伝子を発見し、Rip6と命名した。Rip6を欠損させると、増殖は可能であったが、テロメアDNAのわずかな異常伸長が見られた。さらに、rip6破壊株では、テロメア結合タンパク質であるRap1やPoz1のタンパク質量が激減していた。そこで、その原因を探るため、rap1遺伝子、poz1遺伝子のRNAを解析したところ、イントロンの集積が見られたことから、RNAのスプライシングに異常が生じていることが示唆された。さらに、Pull-down assayにより、Rip6はスプライシングタンパク質の一部と相互作用する活性を有していることが明らかになった。一方、Cay1の欠損株は、Rip6欠損株と同様の表現型を示すことが報告されている(Lorenzi et al., 2015)。そこで、Rip6とCay1との関係を探った。Rip6とCay1を同時に欠損させると、テロメアDNAの付加的な異常伸長が観察され、Rap1, Poz1タンパク質の量も付加的に減少した。さらに、減数分裂期の進行の異常も観察されるようになった。また、Cay1もスプライシング因子と相互作用する活性をもつことがわかった。以上のことから、Rip6はCay1と部分的に協調しながらRNAのスプライシング制御を行うことにより、テロメア結合タンパク質の安定性を寄与していることが示唆された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] CK2 phospho-independent assembly of the Tel2-associated stress-signaling complexes in Schizosaccharomyces pombe.pendent2017
Author(s)
Inoue, H., Sugimoto, S., Takeshita, Y., Takeuchi, M., Hatanaka, M., Nagao, K., Hayashi, T., Kokubu, A., Yanagida, M., and Kanoh, J..,
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Journal Title
Genes Cells
Volume: 22
Pages: 59-70
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] サブテロメアの機能解明2017
Author(s)
田代三喜、西原祐輝、久郷和人、太田邦史、加納純子
Organizer
ワークショップ「染色体研究の最前線」
Place of Presentation
大阪大学(大阪, 吹田市)
Year and Date
2017-01-17 – 2017-01-17
Invited
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[Presentation] 背に腹はかえられぬ2016
Author(s)
加納純子
Organizer
テニュアトラックサバイバル物語
Place of Presentation
早稲田大学(東京, 新宿区)
Year and Date
2016-12-17 – 2016-12-17
Invited
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