2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | "Matryoshka"-type evolution of eukaryotes |
Project/Area Number |
23117004
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
石田 健一郎 筑波大学, 生命環境系, 教授 (30282198)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松崎 素道 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00511396)
平川 泰久 筑波大学, 生命環境系, 助教 (40647319)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 細胞内共生 / 色素体(葉緑体) / 進化 / 藻類 / 寄生虫 / 原生生物 |
Outline of Annual Research Achievements |
<研究項目1>ハテナの内部共生体の取り込みと細胞分裂様式の二点に着目し、透過型電子顕微鏡による観察を行った。ハテナ細胞内共生藻であるNephroselmis sp.のハテナ細胞への取り込み過程で共生藻の鱗片が補食装置によってはぎ取られることがわかり、共生成立に寄与する可能性がある。また、核分裂前期に内部共生体が眼点側に偏在すること、核膜完全崩壊型の核分裂様式であることなども判明した。ハテナのRNAseq69,967配列を得、Nephroselmisと相同な380配列について、GC含量の差を指標にハテナ核コードのものを推定した結果、共生藻からハテナ核へ転移した遺伝子の候補が30個得られた。 <研究項目2>クロララクニオン藻Bigelowiella natansを用いて、細胞周期を通した網羅的トランスクリプトーム解析を行い、全核遺伝子の発現量変動パターンを解析した。約7000の核遺伝子が周期的な発現変動しており、二次色素体関連タンパク質の約8割は、転写レベルでの発現調節を受けていた。二次色素体の機能の大部分は核コードタンパク質に依存しているが、その遺伝子発現は細胞周期を通して高度にコントロールされていた。二次共生により宿主核へと転移した多くの遺伝子が、転写制御機構を獲得・進化したことを明らかにした。 <研究項目3>パーキンサスのピューロマイシンによる薬剤選択系を確立し、ブレオマイシンによる系と合わせた二重選択が可能になった。三炭糖リン酸輸送体を標的としたエピトープタギングによる二次葉緑体の精製を行った。またオートファジー関連因子Atg8がリン脂質との共有結合依存的に二次葉緑体の包膜上に局在することを見出した。一方ミトコンドリアにおいて複合体IIの活性が正逆ともに抜きん出て高く低酸素条件に適応していることと、それに関わる新奇の低電位キノンを見出した。このキノンの側鎖合成が二次葉緑体の機能の1つであることが想定される。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
-
-
[Journal Article] Parasites resistant to the anti-malarial atovaquone fail to transmit by mosquitoes2016
Author(s)
Goodman CD, Siregar JE, Mollard V, Vega-Rodriguez J, Syafruddin D, Matsuoka H, Matsuzaki M, Toyama T, Sturm A, Cozijnsen A, Jacobs-Loreno M, Kita K, Marzuki S, McFadden GI
-
Journal Title
Science
Volume: 352
Pages: 349-353
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-