2014 Fiscal Year Annual Research Report
実店舗におけるヒトの購買意思決定過程のモデル化と操作
Project Area | Elucidation of neural computation for prediction and decision making: toward better human understanding and applications |
Project/Area Number |
23120005
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
柴田 智広 九州工業大学, 生命体工学研究科(研究院), 教授 (40359873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川村 洋次 近畿大学, 経営学部, 教授 (00319782)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 意思決定 / 実験経済学 / 人間機械系 / 環境知能 / 生体計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究費で雇用している九工大の船谷研究員,および分担研究者の近畿大学川村教授と共に研究を推進した. 九工大の柴田・船谷の研究グループでは,ラボ内強制選択課題の基礎実験をさらに進めるとともに,ラボ外での基礎実験も行った.ラボ内実験では,眼球運動と顔向きに加え,重心情報も含めて強制選択課題の実験を行った.意思決定のタイミングは,実験参加者が商品を取りにいくために腕を動かし始める直前として解析を行ったところ,顔向きが最も事前に選択商品を予測可能なことが分かった.この結果は,現在ジャーナル投稿中である.ラボ外実験は,北九州市立大学の生協店舗内で行った.性質と価格が似通った菓子を対象に,顔向きに基づき,客が購入すると予想される商品でない方の商品をデジタルサイネージで推薦したところ,サイネージで推薦した商品の売り上げを高くすることができた.今後,他条件での実験を行う必要がある. 近畿大の川村教授は博士後期課程学生の呉と, Augmented Reality (AR) が購買意思決定に及ぼす効用に関する基礎研究を進めた. 具体的には,透明液晶パネルを用いた店頭情報端末(キオスク)型のARシステムを開発し,仮想情報を商品パッケージの上に重畳して提示する場合,仮想情報を商品パッケージの上に重畳せず横に提示する場合,商品パッケージとデジタルサイネージによる情報提供を行う場合の,情報探索行動や事後の商品パッケージに関する記憶の保持率を調査した.その結果,仮想情報を商品パッケージの上に重畳して提示すると,実験参加者の情報探索時間が長くなり,かつ記憶の保持率が高い傾向が見られた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
柴田グループでは,強制選択課題の基礎研究が順調に進んでいるだけでなく,実験実施協力店舗も見つかり,実店舗実験も開始できた.また,分担研究者の川村教授との共同研究も順調に進んでおり,研究の幅と深さが増している.
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Strategy for Future Research Activity |
柴田グループでは,デジタルサイネージによる強制選択課題の実店舗実験を進める.具体的には今年度行った条件以外の対照条件について実験を行い,結論を導く.また,ロボットサイネージを用いた同様の実験も進める. 分担研究者の川村は,ARキオスクの基礎実験をさらに進めるとともに,関西圏での実店舗実験協力店舗を探して実店舗実験を行う.
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