2016 Fiscal Year Annual Research Report
Subsistence Basis and Environment of West-Asian Civilization
Project Area | Ancient West Asian Civilization as the foundation of all modern civilizations: A counter to the 'Clash of Civilizations' theory. |
Project/Area Number |
24101006
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Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
本郷 一美 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 准教授 (20303919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
姉崎 智子 群馬県立自然史博物館, その他部局等, 研究員(移行) (50379012)
藤井 純夫 金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (90238527)
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Project Period (FY) |
2012-06-28 – 2017-03-31
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Keywords | 家畜化 / 狩猟 / 動物遺存体 / 定住 / 新石器時代 / 西アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
トルコ南東部のティグリス川上流域東部に位置する、紀元前9500年頃の初期定住遺跡であるハッサンケイフ・ホユック遺跡(紀元前9500-9000年)の発掘調査を行い、出土した動物遺存体資料を分析した。調査は2017年8-9月に行った。この遺跡では、野生ヒツジの狩猟が主な動物性食料獲得の手段であった。出土したヒツジ、イノシシの出土骨を計測し、この地域の他の同時期の遺跡から出土するヒツジ、イノシシと体サイズの比較を行った。また、死亡年齢構成から、狩猟圧や狩猟方法に関して検討した。 ティグリス川上流東部地域の遺跡は、数百年存続したのちすべて紀元前9000年ごろまでに放棄され、約2000年の空白期間の後、再び集落が形成され始める。野生資源の過利用や長期にわたる居住による遺跡周辺環境の劣化が、遺跡が放棄された一因となっているかどうかを検討したが、現時点では狩猟圧の高まりや森林破壊の兆候は見られるものの、遺跡の放棄に至るような資源の過利用の証拠は得られなかった。 この地域が再居住された紀元前7000年ごろの、もっとも初期の遺跡の1つであるスマキ遺跡から出土した動物遺存体資料は総合研究大学院大学で保管しており、分析を進めた。その結果、この地域が再び居住された際には、土器、栽培植物とともに、ブタ、ウシ、ヒツジ、ヤギの4種の家畜が導入されたことがわかった。ただし、家畜ウシの導入はやや遅れ前7000年紀に入ってからだった可能性がある。 研究分担者の藤井は、ヨルダンおよびサウジアラビアの新石器時代遺跡の発掘調査を行い、紀元前7000年紀以降、ヒトが乾燥地帯に活動域を広げていく過程で、家畜ヤギ、ヒツジの遊牧が重要な生業となっていく過程を検討した。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article] Preference for fish in a Neolithic hunter-gatherer community of the upper Tigris, elucidated by amino acid δ15N analysis2017
Author(s)
Itahashi, Y., Miyake, Y., Maeda, O., Kondo, O., Hongo, H., Van Neer, W, Chikaraishi, Y., Ohkouchi, N. & Yoneda, M.
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Journal Title
Journal of Archaeological Science
Volume: 82
Pages: 40-49
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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