2016 Fiscal Year Annual Research Report
Competition between viruses and intracellular antiviral immunity
Project Area | Molecular basis of host cell competency in virus infection |
Project/Area Number |
24115004
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤田 尚志 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 教授 (10156870)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高折 晃史 京都大学, 医学研究科, 教授 (20324626)
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Project Period (FY) |
2012-06-28 – 2017-03-31
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Keywords | ウイルス / 複製複合体 / ストレス顆粒 / RIG-I / イメージング / 感染症 / 自然免疫 / インターフェロン |
Outline of Annual Research Achievements |
RIG-Iは細胞質においてウイルス由来のRNA(vRNA)を識別して抗ウイルス応答を誘導する。しかし、細胞内での時空間的なvRNAの感知とシグナル伝達は明らかになっていなかった。そこで我々はニューカッスル病ウイルス(非分節、一本鎖マイナス鎖RNAウイルス)の感染した細胞内で起きる事象を時間軸に沿って詳細に検討した。始めにRIG-Iはウイルスの複製複合体(vRC)に集合し、そこで活性化され、感染初期のインターフェロン産生を誘導する。その後、感染が進行するとRIG-I はストレス顆粒(antiviral stress granules、avSG)の形成に伴ってそこへの局在が誘導され、その時期に後期のインターフェロン産生が誘導される。avSG の形成をいくつかの方法で阻害すると、後期のインターフェロン産生が阻害された。このことよりavSGはvRNAを効率良く感知する場であることが強く示唆された。avSGにはウイルスのポジティブ鎖RNAが選択的に集合していることが判明した。また、興味深いことに感染細胞から抽出したポリA+RNAはインターフェロン誘導能を有していることが判明した。非感染細胞からのポリA+RNAはインターフェロン誘導能を持たないことから、ウイルス由来のポリA+RNAがRIG-Iを活性化していることが示唆された。詳細な検討の結果、ウイルスのリーダー配列から転写開始し、その後転写を終始せずに次の転写単位へ読み進んだ、read through RNAがRIG-Iを活性化していることが判明した。このRNAはリーダー配列から転写開始しているため、キャップ構造を持たない。以上ウイルス感染細胞ではウイルス複製の開始、宿主のストレス応答が起きること、これらの現象に伴ってRIG-Iがそれらの場に呼び寄せられること、そして抗ウイルス応答が誘導されることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Leader-Containing Uncapped Viral Transcript Activates RIG-I in Antiviral Stress Granules.2016
Author(s)
Oh, S-W., Onomoto, K., Wakimoto, M., Onoguchi, K., Ishidate, F., Fujiwara, T., Yoneyama, M., Kato H., Fujita, T.
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Journal Title
PLoS Pathogens
Volume: 10.1371
Pages: 1-22
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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[Presentation] Leader-Containing Uncapped Viral Transcript Activates RIG-I in Antiviral Stress Granules2016
Author(s)
Seong-Wook Oh, Koji Onomoto, Mai Wakimoto, Kazuhide Onoguchi, Fumiyoshi Ishidate, Takahiro Fujiwara, Mitsutoshi Yoneyama, Hiroki Kato, Takashi Fujita
Organizer
The 15th Awaji International Forum on Infection and Immunity
Place of Presentation
Awaji, Hyogo, Japan
Year and Date
2016-09-06 – 2016-09-09
Int'l Joint Research
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