2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Innovative Materials Engineering Based on Biological Diversity |
Project/Area Number |
24120002
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Research Institution | National Museum of Nature and Science, Tokyo |
Principal Investigator |
野村 周平 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 研究主幹 (80228361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 剛史 公益財団法人山階鳥類研究所, その他部局等, 研究員 (70390755)
上田 恵介 立教大学, 理学部, 教授 (00213348)
松原 始 東京大学, 学内共同利用施設等, 助教 (40378592)
篠原 現人 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 研究主幹 (10280520)
松浦 啓一 独立行政法人国立科学博物館, その他部局等, 名誉研究員 (70141984)
溝口 理一郎 北陸先端科学技術大学院大学, 学内共同利用施設等, 教授 (20116106)
来村 徳信 大阪大学, 産業科学研究所, 准教授 (20252710)
古崎 晃司 大阪大学, 産業科学研究所, 准教授 (00362624)
長谷山 美紀 北海道大学, 情報科学研究科, 教授 (00218463)
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Project Period (FY) |
2012-06-28 – 2017-03-31
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Keywords | バイオミメティクス / データベース / 異分野連携 / 画像解析 / オントロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
昆虫のデータ作成を担当する野村小班は、2013年8月までに74サンプル約8000件の画像データ+テキストデータを長谷山小班、溝口小班に提出した。また2013年7月に国立科学博物館で「昆虫の飛翔に関するワークショップ」を開催した。鳥類を担当する山崎小班では、羽毛表面構造の走査型電子顕微鏡画像を収集し、鳥類の適応的特徴をまとめたオントロジー用テキストデータの作成を進めた。また、鳥類の体内骨格構造を記録したX線CT画像データを収集し、色彩についてもマルチスペクトル画像データの収集を行った。魚類担当の篠原小班では、2013年度末までに魚類66種166個体の皮膚試料を収集し、SEM・デジタルマイクロスコープ画像収集およびテキスト情報の作成を進めた。また今年度、高知県においてB班の工学系研究者ともに魚類試料の収集を含むワークショップを開催した。 オントロジーを担当する溝口小班では、以下の2つのアプローチによるオントロジーの自動構築技術を開発した.1)専門書の全本文を対象とし,テキストマイニング(自然言語処理)技術により,オントロジーに追加する「用語,および用語間の関係性」を自動抽出する技術.2)既存のオープンなデータベースから関連する情報を自動抽出する技術.また、C01班と連携して、機能分解木を用いたバックキャスティング法の体系的分解によって,必要な技術要素の洗い出しをする方法の提案と試行を行い,有効性を確認した. 長谷山班では、発想支援型検索に基づく「バイオミメティクスデータ検索基盤」の試作システムを実装し、さらなる改良と高度化を実施中である。また、画像による画像の検索を可能とし、知識が少ない異分野のデータ検索を可能とした。以上に加え、生物のみならず、B・C班が実施した研究成果を統合できる仕組みを設計し、領域研究全体の成果を集約・統合化したデータベースへの発展を試みた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成25年7月までに受領したデータで、データベース設計準備を行った結果、オントロジーと組み合わせるには生物系データが不足することが発覚したため、追加で生物系データを入手する必要が生じた。追加で授受したデータと元のデータをあわせて再度データベース設計準備を行ったため、4ヶ月の遅延が発生した。この結果、昨年度からの遅滞期間を取り戻すには至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
前項に記したように本事業の進行は部分的にやや遅れ気味であるが、全体の進行には深刻な影響は与えない。この遅れを取り戻すことは、今年度以降の作業を促進することにより、十分に可能である。今年度以降についても、生物系3班によるデータの拡充・整備と、情報系2班によるデータベースの構築を両輪として、当初の計画通り推進する。
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Research Products
(51 results)