2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Comparative Studies of Ancient American Civilizations |
Project/Area Number |
26101003
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
青山 和夫 茨城大学, 人文学部, 教授 (70292464)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福原 弘識 埼玉大学, 教育機構, 非常勤講師 (10725956)
市川 彰 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 外来研究員 (90721564)
長谷川 悦夫 埼玉大学, 教育機構, 非常勤講師 (20571714)
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Project Period (FY) |
2014-06-27 – 2019-03-31
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Keywords | メソアメリカ文明 / 環境文明史 / 比較文明論 / 考古学 / 物質文化 / 歴史的教訓 / 国際研究者交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、中米メソアメリカを代表するマヤ文明とテオティワカン文明、メソアメリカ南東部、中央アメリカ南部という中米の諸文明と文化の考古学調査の成果を比較研究し、メソアメリカ文明の盛衰に関する通時的データを提供・分析する。本研究では計画研究A01の高精度の自然科学年代測定や環境史に加えて、人口増加、戦争、経済、イデオロギー等の側面からも、メソアメリカ文明がいつ、なぜ、どのように盛衰したのかを実証的に検証し、計画研究A03のアンデス文明と比較考察する。計画研究A04の植民地時代から現代までのメソアメリカの先住民文化の研究から、メソアメリカ文明の長期的な変化と継続性に関する考察を深める。 青山は、マヤ文明のセイバル遺跡の住居跡の発掘調査を実施し、出土した石器の属性分析を行い、高倍率の金属顕微鏡を用いて石器の使用痕を分析してその機能を実証的に解明した。 長谷川は、ニカラグア太平洋岸で、紀元後1200年以降の保存状態が良好な考古学遺跡の発見に努めた。マナグア県チラマティーヨ遺跡で試掘調査を行い、土器片、石器資料、年代測定用の炭化物を採集、調査速報を作成した。 福原は、メキシコのトラランカレカ遺跡の公共建造物と広場でのトレンチ発掘調査、ボーリング調査及び測量調査を実施し、さらにテオティワカン遺跡の住居跡の測量調査を実施し、都市景観の復元と建造物建設過程を実証的に解明した。 市川は、エルサルバドルのサン・アンドレス遺跡の5号建造物の測量調査、トレンチ発掘調査を実施し、紀元後5世紀と紀元後10世紀に噴火した火山灰を検出し、火山噴火と都市の盛衰過程の解明に資する基礎資料を収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
遺跡の発掘調査や出土遺物の分析を、ほぼ当初の計画通りに推進することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き遺跡の発掘調査や出土遺物の分析を行い、研究成果をまとめて国内外の学会で口頭発表し、論文や本として刊行していく。
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Research Products
(24 results)
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[Journal Article] Investigaciones Arqueologicas y Paleoambientales en y alrededor de Ceibal, Peten, Guatemala2014
Author(s)
Aoyama, Kazuo, Hitoshi Yonenobu, Takeshi Inomata, Kazuyoshi Yamada, Hiroo Nasu, Toshiyuki Fujiki, Yoshitsugu Shinozuka, Katsuya Gotanda and Yoshiharu Hoshino
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Journal Title
XXVII Simposio de Investigaciones Arqueologicas en Guatemala
Volume: ―
Pages: 987-995
Acknowledgement Compliant
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