2017 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative studies of Mesoamerican Civilization
Project Area | Comparative Studies of Ancient American Civilizations |
Project/Area Number |
26101003
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
青山 和夫 茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (70292464)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福原 弘識 埼玉大学, 教育機構, 非常勤講師 (10725956)
長谷川 悦夫 埼玉大学, 教育機構, 非常勤講師 (20571714)
嘉幡 茂 京都外国語大学, 京都ラテンアメリカ研究所, 客員研究員 (60585066)
市川 彰 名古屋大学, 高等研究院(文), 助教 (90721564)
塚本 憲一郎 山形大学, 人文社会科学部, 学術研究員 (20755368)
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Project Period (FY) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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Keywords | メソアメリカ文明 / 環境文明史 / 考古学 / 歴史学 / 文化人類学 / 物質文化 / 歴史的教訓 / 国際情報交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、中米メソアメリカを代表するマヤ文明とテオティワカン文明、メソアメリカ南東部、中央アメリカ南部という中米の諸文明と文化の考古学調査の成果を比較研究し、メソアメリカ文明の盛衰に関する基礎的かつ実証的な通時的データを提供・分析する。通時的な考古学データと計画研究A01の環境史と照らし合わせると共に、人口増加、戦争、経済、イデオロギー等の側面からも、メソアメリカ文明がいつ、なぜ、どのように盛衰したのかを実証的に検証し、計画研究A03のアンデス文明と比較考察する。計画研究A04の植民地時代から現代までのメソアメリカの先住民文化の研究から、メソアメリカ文明の長期的な変化と継続性に関する考察を深める。 青山は計画研究A03の研究代表者の坂井と計画研究A04の研究代表者の鈴木と協力して、計画研究A02・A03・A04の合同研究会を企画・主催し、領域研究に関連する一般書を刊行するための構想を練った。マヤ文明のセイバル遺跡から出土した石器の属性分析を行い、高倍率の金属顕微鏡を用いて石器の使用痕分析を実施した。長谷川は、ラ・パス遺跡で甕棺埋葬墓群とマウンド遺構の発掘調査を行い、土器、埋葬人骨を収集するとともに、それらを分析した。福原は、トラランカレカ遺跡での測量調査と、環境史を調査するためメキシコ中央高原東部の5つの湖の湖岸でボーリング調査を行った。嘉幡は、トラランカレカ遺跡で調査を行い、形成期中期から後期にかけての都市化の動きを考察した。市川は、サン・アンドレス遺跡の調査を行い、住居跡と広場を発掘し、都市の形成過程を復元した。塚本は、高精度年代を確立するために、エル・パルマール遺跡から出土した土器約2万点を分類した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
遺跡の発掘調査や出土遺物の分析を、当初の計画通りに順調に推進することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
遺跡の発掘調査と出土遺物の分析を完了し、研究成果をまとめて国内外の学会で発表し、論文や研究書を刊行していく。
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Research Products
(53 results)