2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | pi-System Figuration: Control of Electron and Structural Dynamism for Innovative Functions |
Project/Area Number |
26102012
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
竹延 大志 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70343035)
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Project Period (FY) |
2014-06-27 – 2019-03-31
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Keywords | パイ電子材料 / 物性評価 / 素子作製 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、A01・A02班により創造・集積化されたπ造形分子の集積体(π造形システム)のキャリア伝導・光・磁気・機械的特性を明らかにし、その結果をシーズとする新現象・新機能の開拓と新奇機能性素子の探索を目的とする。より具体的には、これまでに応募者が蓄積してきた様々な素子作製・評価技術を通して新たな機能探索を行う。5年間の研究計画において前半は基礎物性の解明・静的な機能性素子作製を、後半は動的変調をトリガーとする新たな機能の『造形』に挑戦する。より具体的に、平成26年度はA01・A02班により創造・集積化されたπ造形システムに対して、一般的な固体物理の手法を用いた物性測定と、MOS型トランジスタ・両極性トランジスタ・発光トランジスタ作製に挑戦した。 平成26年度は、矢貝グループ・櫻井グループ・忍久保グループ・鈴木グループ・齋藤グループ・芥川グループ・福島グループ・竹内グループより試料提供を受け、様々な素子作製や特性評価に関する共同研究を開始した。特に、芥川グループとの研究成果として強誘電性を有する新奇物質の光伝導特性を明らかにし、成果は論文としてacceptされた。また、福島グループとの共同研究より、新しいキャリドーパントの実現に成功した。現在、企業との三者共同研究を開始し、権利化および論文化に向けて最終的な実験を進めている。また、竹内グループより提供された材料を用いた発光素子作製にも成功しており、新概念に基づく発光素子作製の基盤が構築されつつある。これら、領域内共同研究に加えて、領域外からの試料提供を受け、特に光機能の探索を順調に進めている。 以上のように、基礎物性およびintrinsic-π機能の実現に成功している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成26年度は、矢貝グループ・櫻井グループ・忍久保グループ・鈴木グループ・齋藤グループ・芥川グループ・福島グループ・竹内グループより試料提供を受け、一部は初年度にも関わらず、論文がacceptされており、新学術領域研究で最も重要な領域内共同研究が極めて順調に進展している。 また、当初は想定していなかった企業を含めた三者共同研究の開始も強調したい。既に共同研究に関する契約等を締結済みであり、研究の進展も順調なため権利化および論文化の目途も立ちつつある。 以上のように、当初の想定を超え領域内外にて成果があらわれており、極めて順調に(当初の計画以上に)研究が進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年では、引き続きA01・A02班により創造・集積化されたπ造形システムに対して、一般的な固体物理の手法を用いた物性測定と素子作製に挑戦する。特に、公募班が加わるため、これらグループよりも試料提供を受け、当初の予想を超えた成果へと発展させたい。さらに、柔軟性・伸縮性を有する基板を用いた素子作製と動的な外場(歪みを中心に電磁場・光・熱)による物性変調にも挑戦する。得られた結果より、機能創出を可能とする新たなπ造形システムを理論グループとの議論を基にA01・A02班に提案し、より効率的に新現象・新機能の開拓と新奇機能性素子探索を推進する。
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[Book] Large Area and Flexible Electronics2015
Author(s)
Mario Caironi,Yong-Young Noh,Mario Caironi ,Yong-Young Noh,Yong-Hoon Kim ,Sung Kyu Park,Taishi Takenobu,Marcos A. Reyes-Martinez,Nicholas S. Colella, Alejandro L. Briseno,Hongbo Li, Vladimir Lesnyak ,Liberato Manna,Houk Jang, Wonho Lee, Min-Soo Kim,Jong-Hyun Ahn, Won-June Lee and Myung-Han Yoon 他
Total Pages
558(117-132)
Publisher
Wiley-VCH Verlag GmbH & Co. KGaA