2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Understanding brain plasticity on body representations to promote their adaptive functions |
Project/Area Number |
26120005
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
淺間 一 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50184156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 敏之 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60323820)
田中 宏和 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 准教授 (00332320)
矢野 史朗 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 研究員 (90636789)
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Project Period (FY) |
2014-06-27 – 2019-03-31
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Keywords | 身体意識 / 運動主体感 / 身体保持感 / スローダイナミクス / 数理モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,高次的な処理が自他帰属性や身体所有感に及ぼす影響を調査した.具体的には,ヒトを対象とした心理実験において,実験中のパフォーマンスや実験における具体的な達成目標の有無が運動主体感に影響を与えることが明らかになった. また同期性などの異なる刺激条件を再現するためのラバーハンドイリュージョン(RHI)実験環境を構築し,RHI実験中の脳活動の記録をNIRSで行った.その結果,強い身体保持感を体験している間は,右前頭前野から右腹側運動前野に向けた因果性が特に上昇していることが明らかになった. さらに,ヒト運動適応にはキネマティクス適応(身体の視覚情報を操作)とダイナミクス適応(身体の力学を操作)があるが,運動野の情報表現として,ベクトル外積を想定した先行研究を拡張した視覚運動変換モデルを新規に提案した.その結果,キネマティクス適応とダイナミクス適応の両方を統一的に記述することができるモデルを初めて構築することができた. 最後に健常者と比べて,統合失調症患者や身体損傷患者,アスペルガー症候群患者は異なる身体モデルを持つと考えられている.本年度は両者を統合的に説明可能な数理モデルの構築と実データとの比較を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
脳内身体表現の生成や更新のダイナミクスの数理モデルの構築を行うにあたって,その基礎となるモデルの提案やそれを検証するための実際のヒト被験者を対象とした実験系の構築が行えており,本研究はおおむね順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では身体意識がいかに形成されるか調べており,その数理モデルは実際の患者や身体損傷者が持つ身体モデルのズレや幻肢などを説明するのに有効であるだけでなく,効果的なリハビリテーション手法の提案を行うことができる. 今後の研究では,新たに研究分担者として運動学習を専門に行ってきた井澤淳(筑波大学)を加えることで,本研究によって構築された数理モデルのリハビリテーションへの応用を行う.
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Research Products
(8 results)