1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01010047
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
増田 康治 九州大学, 医学部, 教授 (10037377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 光幸 京都大学, 医学部, 教授 (00025587)
坪内 進 福井医科大学, 医学部, 助教授 (70073137)
鈴木 捷三 東京大学, 医科学研究所, 助手 (30012743)
大原 弘 放射線医学総合研究所, 障害基礎研究室, 室長 (20160608)
吉井 与志彦 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (50110507)
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Keywords | 難治性腫瘍 / 粒子線治療 / 細胞反応 / 組織反応 |
Research Abstract |
粒子線治療の基礎として、粒子線の生物作用の特徴を明らかにすることを主目的として、次の研究をおこなった。1.放射線抵抗性腫瘍由来細胞と高感受性細胞とでの、高LET放射線に対する感受性、2.放射線抵抗性腫瘍由来細胞と高感受性細胞とでの、高LET放射線照射後の細胞死のパターン、3.in vivoでの高LET放射線分割照射間隔と等効果線量との関係、4.放射線抵抗性腫瘍由来細胞に対する放射線増感剤の作用、および5.放射線エネルギーと深部線量率曲線との関係。 本年度の研究実績は次の通りである。1.neuroblastomaや神経鞘腫など種々の放射線感受性をもつ細胞の株化をした。休止期にあり、コロニー形成能や選択的色素とり込み法では放射線感受性の計測が出来ない細胞の、放射線感受性計測法を確立した。すでに株化されている細胞を用いて、コロニー形成能で中性子線のRBEを測ると、Doの比では1.4〜2.75と分散し、2Gyでの生存率でこれを測ると、1.4〜2.0に分散し、中性子線によって治療可能比が大きくなる系の存在が示唆された。細胞の種類によるRBEの大小の順序は、Do値で計測した際と2Gyに対する生存率で計測した際とは一致せず、臨床の立場からはRBE値の求め方についてさらに検討する必要性があることが示された。2.中性子線で間期死がみられるようになる線量に閾値がある。その線量は細胞の種類およびLETに依存する。3.マウスの種々の正常組織を用いて、中性子線2等分割照射した際の障害からの回復および再増殖について実験を行い、現在結果待ちである。4.放射線抵抗性の線維芽細胞肉腫を用いて、プロスタグランジン合成阻害剤の増感係数をTCD50/120でみると、中性子線照射の場合、1.09であった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 吉井与志彦: "Normal brain damage after radiotherapy of brain tumors" Clinical Radiology.
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[Publications] 大原弘: "Cellular basis of heavy ion particle therapy" Scientific paners of the Institute of Physical and Chemical Research. 83. 17-18 (1989)
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[Publications] 鈴木捷三: "Role of SH-groups in hyperthermic response of membrane" Hyperhtermic Oncology.
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[Publications] 坪内進: "Whole-body hyperthermia-induced renalatrophy of mice as evinced by obstruction and degeneration of renal tubules caused by acute ischemia" J.Padiation Research. 30. 122-134 (1989)