1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01010069
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石川 隆俊 東京大学, 医学部・病理, 教授 (30085633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真木 寿治 九州大学, 医学部・生化学, 助手 (20199649)
傅田 阿由美 奈良県立医科大学, 付属がんセンター・病理, 講師 (90110858)
多田 万里子 愛知県立がんセンター研究所, 生化学, 室長 (90073113)
北川 知行 癌研究会癌研究所, 病理, 副所長 (50085619)
林 健志 国立がんセンター研究所, 室長 (00019671)
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Keywords | イニシエーション / イニシエーター / 前癌病変 / がん遺伝子 / DNA付加体形成 / 突然変異 / DNA複製 / 細胞周期 |
Research Abstract |
本研究班の平成元年度の研究概要を以下に記す。分担研究者名を( )内に示す。 1.メチルニトロソウレア誘発ラット乳癌と肝癌及びその前癌病変についてras遺伝子の点突然変異の出現率を比較した(小川)。 2.活性酸素の発癌に及ぼす役割を調べる目的でラットH_2O_2等を投与する実験を行い、肝臓に前癌病変が出現することを認めた(傅田)。 DMABと酸化防止剤であるBHA、BHTを併用投与することにより膀胱癌が高率に発生することを示した(白井)。 4.大腸菌由来のO^6-メチルグアニンDNAメチル基転移酵素を導入した高いDNA修復能をもつトランスジェニックマウスを作製した(石川)。 5.O^4ーエチルチミンを高感度に検出するために、HPLC分画、^<32>Pーポストラベル法、免疫沈降法を組み合わせた超高感度定量法を考案した(許)。 6.肝発癌物質の3ーMeoーAABと非発癌物質の2ーMeoーAABについてラットの肝で作られるDNA付加体をポストラベル法で調べ比較した(多田)。 7.マウスの3系統についてイニシエーション、プロモーションの各々の段階での発癌感受性の差異を明らかにした(北川)。 8.cーmycの転写活性について遺伝子の上流2箇所に核蛋白質結合部位が存在することを明らかにした(林)。 9.発癌物質(AAF)で修飾したDNAを鋳型としてin vitro DNA合成を行わせ、発癌物質の結合部位とDNA鎖伸長反応の問題を調べた(真木)。 10.G_2期の進行に欠損をもちハムスターの突然変異株を相補するヒトの遺伝子のクローニングに着手し、形質転換株が得られた(山下)。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 石川隆俊: "Enhanced O^6-methylguanine DNA methyltransferase activity in the transgenic mice integrated with the E.coli repair gene ada." Mutation Res.218. 197-206 (1989)
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[Publications] 林健志: "Use of labeled primers in polymerase chain reaction(PCR)for a rapid detection of the product." Nucleic Acids Research. 17. 3605 (1989)
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[Publications] 北川知行: "Immortal epithelial cells of“normal"C3H mouse liver in culture;possible precurcer population of spontaneous hepatocellular carcinoma." Cancer Res.49. 403-409 (1989)
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[Publications] 多田万里子: "Preparation and characterization of antibodies against 3,2'-dimethy1-4-aminobiphenyl-modified DNA." Carcinogenesis. 10. 1397-1402 (1989)
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[Publications] 傅田阿由美: "Possible involvement of arachidonic acid metabolism in phenobarbital promotion of hepatocarcinogenesis." Carcinogenesis. 10. 1929-1935 (1989)
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[Publications] 真木寿治: "A specific role of MutT protein: to prevent dG:dA mispairing in DNA replication." Proc.Natl.Acad.Sci,,USA. 86. 3941-3952 (1989)
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[Publications] 真木寿治: "Antimutagenesis and anticarcinogenesis Mechamisms II" Plenum Publishing Co.,New York, 350 (1989)