1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01015107
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
黒沢 良和 藤田学園保健衛生大学, 医学部・総医研, 教授 (10109259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
祖父江 良 保健衛生大学, 医学部・内科, 助手 (70216589)
橋本 敬一郎 保健衛生大学, 医学部・総医研, 助手 (70192268)
加藤 浩 保健衛生大学, 医学部・小児外科, 講師 (10169518)
井野 晶夫 保健衛生大学, 医学部・内科, 講師 (80121432)
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Keywords | Neuroblastoma / Nーmyc遺伝子 / 遺伝子増幅 / PFG法 / T細胞レセプター遺伝子 / InTー6 |
Research Abstract |
我々は次の課題について研究を進めている。一つはNeuroblastomaにおけるNーmyc遺伝子の増幅機構の解明であり、もう一方はTリンパ系腫瘍でのT細胞レセプター遺伝子座の異常再編成と腫瘍の関係を明らかにすることである。Nーmyc遺伝子のDNA増幅について、我々は最初PFG法によってその増幅単位の大きさを検索した。その結果、Nーmyc遺伝子の比較的近傍でDNA組換えが起こっており、一方増幅単位を構成するDNAは、Nーmyc遺伝子を含むDNA以外に更に2ー3種のDNAが含まれていることがわかった。そこでpYACベクターを用いて、その増幅単位すべてをクローニングすることにした。方法は、増幅単位中に含まれる低頻度切断制限酵素部位がわずかであることを利用して、低CotでhybridをつくるDNAをクローニングしようとするもの、もう一方は大きなDNAをpYACベクターにつなぎ“chromosome walking法"で増幅単位をクローニングしようとするものである。現在、Neuroblastoma株IMRー32 DNAより、比較的大きなDNAのみを含む組換え体数百種を作製できた。更に大きなライブラリーを作製してクローニングを進めている。 二番目の課題については、T細胞レセプターbeta鎖遺伝子座のDbetaーJbeta結合で染色体より切り出されたDNAが染色体6番に挿入された例について詳しく解析を進めている。挿入された部分には、癌細胞中で発現されている約3.6キロ塩基のmRNAがコードされていることが判明している。このmRNAについてほぼ全領域をカバーするcDNAクローンが単離できたのでその全構造を決定しつつある。未だこの現象が発癌と直接関係しているのか証明できていないが、塩基配列決定後は、相当するオリゴペプチドをつくり、モノクローン抗体を作製してその遺伝子の特徴付けを行なう予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] T.Naoe: "Production of monoclonal antibodies reactive with cーmyc protein and analysis of the cーmyc expression in leukemic cells." Nucl.Acids Res.17. 1089-1102 (1989)
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[Publications] K.Kameyama: "Convenient plasmid vectors for construction of chimeric mouse/human antibodies." FEBS Letters.244. 317-322 (1989)
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[Publications] H.Kato: "Characterization of DNA rearrangements of Nーmyc gene amplification in these neuroblastoma cell lines by pulsed field gel electrophoresis." FEBS Lettets. 250. 529-535 (1989)
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[Publications] T.Naoe: "Diversity of cellular molecules in human cells detected by monoclonal antibodies reactive with cーmyc proteins produced in Escherichia coli." Jpn.J.Cancer Res.80. 747-745 (1989)
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[Publications] T.Matsui: "The occurrence of mouseーtype oligosaccharides in mouseーhuman chimeric immunoglobulin G." Biochem.Biophys.Res.Commun.164. 245-250 (1989)
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[Publications] H.Hamada: "Mouseーhumam chimeric antibody against the multidrug transporter protein(Pーglycoprotein)" Cacer Res.
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[Publications] K.Kameyama: "Laboratory methods in immunology Chimeric monoclonal antibodies composed of mouseーderived V resions and humanーderived C regions." CRC press,