1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01044004
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
伊東 孝之 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (30002140)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HASLOM Jonat ケンブリッジ大学, 教授
河 竜出 ソウル大学, 政治学部, 教授
COLTOR Timot ハーバード大学, 教授
DLIETER Seng ブレーメン大学, 教授
徐 〓 中国社会科学院, ソ連東欧研究所, 所長
AMBORLSUMOW ソ連科学アカデミー, 経済研究所, 副所長
DLAVIES R.W. バーミンガム大学, 教授
下斗米 伸夫 法政大学, 法学部, 教授 (80112986)
佐藤 経明 日本大学, 経済学部, 教授 (50045928)
和田 春樹 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (30013006)
田畑 伸一郎 北海道大学, スラブ研究センター, 助教授 (10183071)
望月 哲男 北海道大学, スラブ研究センター, 助教授 (90166330)
原 〓之 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (90086231)
皆川 修吾 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (60121472)
長谷川 毅 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (50164819)
木村 汎 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (80001767)
望月 喜市 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (80002989)
|
Keywords | 世界システム / 社会主義 / ペレストロイカ / アジア太平洋地域 / 日ソ関係 / ソ連=北朝鮮=韓国関係 / 中ソ関係 / 東欧 |
Research Abstract |
平成2年度は、当初方針通り、(1)世界システム論についての理解を深める。(2)政治制度と政治指導、安全保障体制と外交政策に集点を絞り、現地調査を進める。(3)アジア太平洋へのインパクトについてアジア諸国の研究者と交流する。の3点に重点をおいて研究を進めた。その成果は年度内に伊東孝之編 The Would Confronts Perestroika The Challenge to East Asia(英文約320)として北海道大学図書刊行会から刊行される予定である。(1)冷戦後の世界システムの在り方については、中国の徐〓、韓国の河竜出他がさまざまな角度から検討した。(2)和田春樹と伊東孝之がソ連、ポ-ランド、ドイツにおいて現地調査を行なった。(3)中国から徐〓、韓国から河竜出を招き、研究交流を行なった。さらに、(4)アジア太平洋地域の軍事システムへの衝撃については長谷川毅らにより詳しく検討された。(5)日ソ関係については、政治面について木村汎、イギリスのハズラム、和田春樹らが、また、経済面については佐藤経明、望月喜市らが多くの新傾向を明らかにした。とりわけ、ソ連の動向に対する日本の影響の可能性について指摘されたことが注目される。(6)他の東アジア諸国、とりわけ朝鮮半島におよぼす政治的イデオロギ-的衝撃については、和田春樹、河竜出、徐〓らが多くの指摘を行なった。 計画最終年度においては、ソ連・東欧諸国がいかに新しい国際システムに統合されるかに焦点を絞って調査・研究が行なわれる予定である。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 伊東 孝之: "社会主義国における権力分立ーポ-ランドの場合" 比較法研究. 52. 150-163 (1990)
-
[Publications] 木村 汎: "「ゴルバチョフ失脚」の読み方" 文芸春秋. 2月増刊. 378-379 (1990)
-
[Publications] 長谷川 毅: "ゴルバチョフとソ連軍ーペレストロイカの中のテルミド-ル反動" 中央公論. 3. 110-123 (1991)
-
[Publications] 田畑 伸一郎: "‘Uskorenie'i problema bivdzhetnogo defitsita" Voprosy Ekonomiki. 4. 29-37 (1990)
-
[Publications] 伊東 孝之: "「連帯」10年の軌跡" 日本放送出版協会, 1-319 (1990)
-
[Publications] 和田 春樹: "ペレストロイカー成果と危機" 岩波書店,