1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01044050
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
小浪 充 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (10014424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ウェルチ リチャード ケネソー州立大学, 人文・行動科学部, 準教授
チャイ ナムーイェル ケネソー州立大学, 経営学部, 準教授
ファーメント マイケル ケネソー州立大学, 人文・行動科学部, 助教授
ヒル ビル ケネソー州立大学, 人文・行動科学部, 準教授
キーン トム ケネソー州立大学, 国際研究プログラム, 部長
上村 佳世子 青山学院大学, 文学部, 助手 (70213395)
斎藤 弘子 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (10205669)
朝尾 幸次郎 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (40102462)
田島 信元 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (90002295)
若林 俊輔 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (40042676)
國弘 正雄 国会議員
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Keywords | 認識調査 / 認識複合 |
Research Abstract |
本研究は、数個の学問領域にまたがる複合プロジェクトとしての特徴をもつものであるが、その構成各領域、すなわち言語的レベル、社会心理的レベル、および文化・思想的レベルにおける異文化コミュニケ-ションの問題点について、本年度はとくに調査方法、分析手法、発表形式等を含め具体的な意見交換が行われ、また資料収集の点からも大きな成果が得られた。 まず、平成2年9月〜10月、アトランタ郊外マリエッタのケネソ-大学で開かれた合同研究会議において、クラスル-ム・インタ-アクション、1対1インタ-アクション、スクリプト行動、シンタクス等の研究成果の交換が行われた後、より一般的関心の高い「危険性」、「知的能力」、「社会的不用意行動」、「警告語」に関する認識調査結果の比較・検討が行われ、また新たな調査項目として「認識複合」の調査も進めることが合意された。これは日米両国の各世代別被験者へのアンケ-ト調査を通じて、世界の主要国に関するイメ-ジの総体を「認識複合」(cognitive complexity)という概念のもとに科学的に捉えようと試るもので、これまでの認識調査結果にみられる言語文化の違いに基く差異に、より広い視野からの光をあてる試みとして注目されるものである。最後に「天安門」報道の国際比較に関しては、資料収集・分析上の問題点が討議された。また、国弘・小浪の両メンバ-は同大学主催の公開講演会に出席し、異文化理解の問題点について公開討論を行った。 なお、平成3年3月には、ケネソ-大学側より6名の共同研究者が来日し、東京外国語大学において、上記諸点についてより突っ込んだ研究報告・意見交換が行われた。
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