1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01044110
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
山形 俊男 東京大学, 理学部, 助教授 (50091400)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HARRISON D.E Pacific Marine Environmental Lab. /NOAA, Senior Sci
LEETMAA A. CAC/NMC, Senior Sci
WEAVER A.J. Mc Gill Univ., Climate Centre, Associate
NOF D. Florida State Univ., Dept. of Oceamography, Professor
PACANOWSKI R GFDL/NOAA, Princeton Univ., Senior Sci
HAYASHI Y. GFDL/NOAA, Princeton Univ., Senior Sci
馬谷 紳一郎 九州大学, 応用力学研究所, 助手 (30112353)
PHILANDER S. Princeton Univ., Geology Dept., Professor
ANDERSON D.L Oxford Univ., Clarendon Lab., Senior Sci
DAVEY M. Oxford Univ., Clarendon Lab., Senior Sci
市川 洋 鹿児島大学, 水産学部, 講師 (60128410)
今脇 資郎 鹿児島大学, 水産学部, 助教授 (40025474)
住 明正 東京大学, 気候システムセンター, 教授 (10179294)
北村 佳照 気象研究所, 研究官
蒲地 政文 気象研究所, 研究官
遠藤 昌宏 気象研究所, 室長
轡田 邦夫 東京大学, 海洋研究所, 助手 (40205092)
久保川 厚 九州大学, 総合理工学研究科, 助教授 (00178039)
尹 宗煥 九州大学, 応用力学研究所, 助教授 (80111459)
竹内 謙介 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (00107450)
TOOLE J. WHOI, Senior Sci
DELECLUSE P. LODYC, Senior Sci
LUKAS R. Univ. of Hawaii, Dept. of Oceanogr., Professor
GODFREY J. CSIRO, Senior Sci
MC Creary J. Nova Univ, Professor
LATIF M. Max―Planck Institut fur Met, Senior Sci
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Keywords | 大気海洋大循環モデル / TOGA / CCCO / 大気海洋相互作用 / インドネシア通過流 / 気候変動 |
Research Abstract |
遠藤はOxford大学を訪問し、日英のエル・ニ-ニヨに関する大気海洋大循環モデルの相互比較を行なった。またTOGA/NEGのもと日、英、米、独、仏5ケ国で行なった海洋大循環モデルを用いた海面フラックスの比較研究の結果についてもウイ-ンの気候会議において討議を行なった。ところで12月にニュ-ヨ-クで開催されたTOGA/NEGの本会議で本研究グル-プのシミュレ-ション結果が極めて上位にランクされたことは特筆に値するであろう。これはまさに本研究計画により欧米諸国との情報交換、人事交流(オックスフォ-ド大学のグル-プとは博士課程修了者の人事交流にまで発展)を推進したことの成果である。 山形は6月に開催されたCCCO会議において、10年スケ-ルの大気海洋相互作用に関するAd Hoc Panelを設置することを提案し、認められた。この新しい方向を推進するために事前に(4月)Nof博士を招聘し、とくに海洋部分(インドネシア通過流)の力学的問題を議論した。市川はウッズホ-ル海洋研究所を訪問し長期的な大気海洋相互作用による海洋変動、特に北太平洋亜熱帯循環における渦位の連続性等について議論を行なった。さらにLukas博士を11月に招聘し、大気海洋相互作用のフィ-ルド実験計画の討議、モデリングのための海洋デ-タの情報交換を行なった。研究代表者の所属の変更のためGodfrey博士を本研究計画では招聘できなくなったが、別予算にて招聘しインド洋及び、インドネシア通過流の全球的な気候変動への役割や、オ-ストラリアCSIROの大気海洋相互作用の研究について討議した。 今年度は最終年度にあたるため、相手国代表者であるプリンストン大学のPhilander教授を別予算で招聘し、日本学術会議等の後援で気候変動と海洋に関する東京シンポジウムを4月に150名の参加者を得て開催した。ここでは全成果の検討と今後の大気海洋相互作用研究の方向性に関する有意義な討論を行なうことができた。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] T.Yamagata: "Asian Monsoon and Ocean Circulation in the West Pacitic" SCOR-IOC/CCCO-XII/3 Annex III. (1991)
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[Publications] 山形 俊男: "最近の地球温暖化と10年スケ-ルの大気海洋結合現象" 混相流. 5. 212-223 (1991)
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[Publications] 山形 俊男: "大気と海洋の給合による10年スケ-ルの気候変動" 科学. 61. 689-696 (1991)
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[Publications] T.Yamagata: "Interdecadal Natural Climate Variability in the Western Pacific and its Implication in Global Warming" J.Met.Soc.Japan. 70. (1992)
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[Publications] Y.Masumoto: "Response of the Western Tropical Pacific to the Asian Winter Monsoon:the Generation of the Mindanao Dome" J.Phys. Oceanogr.21. 1386-1398 (1991)
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[Publications] M.Endoh: "Tropical Pacific Sea Surface Temperature Variations in a Coupled Atmosphere-Ocean General Circulation Model" J.Mar.Systems. 1. 293-298 (1991)
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[Publications] 山形 俊男(日本海洋学会編): "海と地球環境(第一章第三節)" 東大出版会, 21-30 (1991)