1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01044132
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
竹内 富士雄 京都産業大学, 理学部, 教授 (40121537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
FRANKLIN Gre Carnegie―Mellon大学, Physics. Dept., 教授
QUINN Brian Carnegie―Mellon大学, Physics. Dept., 教授
BASSALLECC B New Mexico大学, Physics. Dept., 教授
SCHUMACHER R Carnegie―Mellon大学, Physics. Dept., 教授
BARNES Peter ロス, アラモス国立研究所, 所長
延与 秀人 京都大学, 理学部, 助手 (30213606)
高島 隆一 京都教育大学, 助手 (60163200)
田村 詔生 岡山大学, 理学部, 教授 (00025462)
岡田 憲志 京都産業大学, 計算機科学研, 助教授 (90093385)
三宅 弘三 京都大学, 理学部, (前)教授 (60025260)
政池 明 京都大学, 理学部, 教授 (40022587)
今井 憲一 京都大学, 理学部, 助教授 (70025493)
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Keywords | H粒子 / ハイパ-核 / ストレンジネス / カラ-マグネティック相互作用 / 〓^ーストップ事象 / AGS / アエロジェル・チェレンコフ・カウンタ- / フォ-ク自由度 |
Research Abstract |
前年度中にすべての検出器の組み立てとテストが終り、4月には陽子ビ-ムの取り出しを待つばかりとなったが、実験開始後ビ-ムセパレ-タの電圧が予定通り上らないという不測の事態が発生した。結果K,πの分離を得る為にビ-ム運動量を1.7GeV/cに下げざるを得なかった。この事故の結果としてデ-タの統計は予定の約670となった。 7月はじめ実験終了後ただちに結果の解析が開始された。11月迄にデ-タの約1割が解析され、この結果すべての検出器が予定通りに稼働したことが確認され、重水素標的中での〓^ー粒子のストップが同定できることが確かめられた。このことは12月、下田で行われたハイパ-核に関するINS国際シンポジウムに於てPeter Barnesによって報告された。 現在デ-タのリダクションが順調に進行中である。しかし1991年のデ-タは統計が少いことと、E813の延長がPACで認められ、1992年5〜6月に8週間の実験が予定されていることから、デ-タの公表はこの実験の結果を加えて発表される予定である。 現在セパレ-タのコンディショニングは順調で、次の実験は1.8GeV/cで行うことができよう。これによるK^ーの増加とセカンドレベルトリガ-の導入、トリガ-の改善によるデッドタイムの減少から今回は約17ORのH事象が期待できる。(ここにRは〓^ーd原子からHが生成される分岐比である。)これにより仮にRが0.1程小さくても十分統計的に意味のあるデ-タがとれる予想で、現在実験の準備が着々進行中である。 以上のような理由で本計画の終り迄には学術誌への公表が間に合わなかったが、1992年中にはデ-タ解析が進み、結果の公表ができるものと思われる。
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