1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01045013
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
竹沢 誠二 横浜国立大学, 工学部, 教授 (10017874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NISHIMOTO Ka サンパウロ大学, 工学部, 助教授
TANIGICHI Ce サンパウロ大学, 工学部, 教授
TACHIBANA To サンパウロ大学, 工学部, 教授
平山 次清 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (00018061)
宝田 直之助 横浜国立大学, 工学部, 教授 (00188103)
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Keywords | 海洋構造物 / 大深度 / 着底式 / 浮遊式 / 短波頂不規則波 |
Research Abstract |
平成2年度の研究計画に基き、先ずブラジルにおいて、日本から研究分担者を派遣して海洋構造物の耐波性能に関する調査並びに実験を実施した。即ち特に着底式の海洋構造物の計算モデルを作るために、本形式についてはブラジルも波浪中のみの実験は可能であるため実験を行うとともに海底油田生産現場で構造物の調査を行ったものである. 次に複合外力(風、波、潮流)が与えられた時の浮遊式海洋構造物の動的特性を時間ベ-スに推定する計算モデルを作る為にブラジルより研究者を招聘し本学に於て共同研究を行った.計算プログラムとしては任意形状に対する復原力曲線の計算も追加した.また本学においても浮遊式海洋構造物の大深度における特性の確認実験を行った.更に時間ベ-スの計算プログラムによる計算結果を実験によるものと比較してほぼ実用出来るものであることが示されたと考えれる. 当初の予定に追加して最近本学で開発した方向スペクトル波造波機を使用して短波頂不規則波中での実験も追加した.その結果方向スペクトル波中での浮遊式海洋構造物の1次応答(波周波数領域)は方向分布が広くなるに従ってその有義値等は減少する事が確認された.この事は浮遊式海洋構造物を設計する上で重要であるが一方,方向分布形状が長周期動揺に及ぼす影響も検討しておく必要がある. 全体にわたって当初予定していた研究計画はほぼ遂行されたと考えている.更に当初予定に追加して短波頂不規則波中での実験がなされた事により本研究が更に意義あるものとなった.但し異常に険しい短波頂波の造波及び計測、解析についてはまだ検討する余地がある.
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