1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01060003
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
村上 和雄 筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (70110517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深水 昭吉 筑波大学, 応用生物化学系, 講師 (60199172)
中山 和久 筑波大学, 生物科学系, 講師 (40192679)
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Keywords | レニン / 高血圧マウス / アンジオテンシノーゲン / X線結晶解析 / 発生工学 / プロセッシング / トランスジェニック・マウス / 高血圧 |
Research Abstract |
(1) 組換え型ヒト・レニンのX線結晶解析 天然型,糖鎖欠失型,阻害剤との複合型,各々の組換え型ヒト・レニンのX線結晶解析を2.5Å-3.0Åレベルで完成した。 (2) Kex2様プロセッシング酵素 a)新たなKex2様プロセシング酵素 PC4のcDNAをマウス精巣のライブラリーよりクローニングし,そのmRNAが減数分裂直後の精子形成細胞にのみ特異的に発現することを示した。 b)Kex2様プロセシング酵素furinとPC3の基質特異性について詳しく解析した。 (3) つくば高血圧マウス ヒト・レニン遺伝子を有するトランスジェニックマウス(TgM)と ヒト・アンジオテンシノーゲン遺伝子を有する TgMを交配することにより、ヒト・レニン系を有し、高血圧を呈するTgMを創作することに成功した。この上昇した血圧は、ヒト・レニンの特異的な阻害剤の薬剤の添加により、正常レベルまで低下し、薬剤の投与停止後、元の上昇した血圧に戻った。このTgMを「つくば高血圧マウス」と命名した。 (4) 組換え型ヒト・レニンと組換え型ヒト・アンジオテンシノーゲンとの反応 遺伝子工学的手法により、純粋な組換え型ヒト・アンジオテンシノーゲンを得た。この標品は、天然型と生化学的性質が同じであることを確認した。以前に調製した組換え型ヒト・レニンとの反応について調べた結果、ヒト・アンジオテンシノーゲンの反応の種特異には、アンジオテンシノーゲンの構造が重要であることが明らかになった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Detlev GANTEN: "Species specificity of renin kinetics in transgenic rats farboring the human renin and angiotensinogen genes." Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 89. 7806-7810 (1992)
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[Publications] Toshio WATANABE: "Sequence requirements for precursor cleabage within the constitutive secretory pqthway." J.Biol.Chem.267. 8270-8274 (1992)
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[Publications] Kazuhisa NAKAYAMA: "Consensus sequence for precursor processing at mono-arginyl sites." J.Biol.Chem.267. 16335-16340 (1992)
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[Publications] Toshihisa HATAE: "Expression and purification of human angiotensinogen in Chinese hamster ovary cells." Biochim.Biophys.Acta. 1121. 335-338 (1992)
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[Publications] Akiyoshi FUKAMIZU: "Recombinant DNA Technologies in Nouroendocrinology" Springer-Verlag Berlin Heidelberg, 146-167 (1993)
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[Publications] 杉村 圭一: "実験医学" (株)羊土社, 417-424 (1993)