1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01102004
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
高見澤 裕吉 千葉大学, 医学部, 教授 (60009107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮治 眞 名古屋市立大学, 医学部附属病院, 助教授 (80128678)
紀井国 献三 筑波大学, 教授 (10114068)
里村 洋一 千葉大学, 医学部附属病院, 教授 (10009582)
大道 久 日本大学, 医学部, 教授 (60158805)
開原 成允 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30010234)
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Keywords | 大学病院 / 高次機能病院 / 医学教育 / 卒後研修 |
Research Abstract |
本年度の研究は、4月14日厚生省の担当官を含めた研究会の開催から開始された。当日は、高機能病院を医療法の上で一般病院と区別する事の是非、保険医療と自由診療との併用が、将来の保険制度の下で可能か否か、大学病院等における卒後研修の改善すべき方向は何かなどについて討論が行なわれた。その結果、高次機能病院をどのように定義するか、研修機能は、高次機能と別に定義するか、あるいは、研修のプログラムを高次機能病院の機構に組み入れるかを、一年間かけて検討する課程とする事とした。一方、大学病院における医療の現状を正確に把握するため、既に進行している調査の結果を参照し検討する機会を設けた。 5月29日に、「医療費構造から見た大学病院における診療特性の比較に関する研究」(大道教授)、6月28日には、「大学病院における医療の構造的研究」(紀伊国教授)の調査結果をそれぞれ参照し、討論を行った。また、関連する事項に関する厚生省の意見書、報告書等について、検討する機会を持った(7月26日、8月30日)。その結果「大学病院のあり方(案)」を作成するに至り、平成元年9月、これを関連機関に配布し、意見を求める事になった。平成元年9月から平成2年2月まで、10回にわたって、研究集会を開催し、大学病院の運営状況に関する資料の検討、高次機能病院の見付条件、教育研修の改善方法などについて、更に討論をすすめた。一方、「大学病院のあり方(案)に関して、国公私立大学を対象にアンケ-ト調査を行い、大筋において、賛同が得られている事が確認された。 平成2年3月には、7回の研究集会が開催され、厚生省の計画している医療法の改正にからんで大学病院の位置づけを、高次医療、研修と教育の面からの要望をまとめて、これを、意見書として提出するに至った。
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