1989 Fiscal Year Annual Research Report
我が国の大学等における学術研究の成果等に関する調査研究
Project/Area Number |
01102010
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山本 明夫 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (30016711)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 増雄 東京大学, 理学部, 教授 (80013473)
志村 令郎 京都大学, 理学部, 教授 (60025426)
菊池 健 高エネルギー物理学研究所, 教授 (70022530)
井上 信幸 東京大学, 医学部, 教授 (60023719)
石井 米雄 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (70027580)
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Keywords | 研究水準 |
Research Abstract |
本調査研究は、我が国の大学等における学術研究の水準をできるだけ客観的に把握することを目的に昭和61年度から実施しているものであり、本年度は下記により調査分析を行った。 1.各専門分野の研究水準等について、昭和63年度科学研究費補助金一般研究(B)による研究の研究代表者のうち、自然科学系の約2,000人に対しアンケ-ト調査を行った。 2.研究水準の指標として、研究論文の引用件数に関するデ-タベ-スを活用し、自然科学系各分野の論文の引用件数の国際比較を行った。 このうち、1のアンケ-ト調査は、各専門分野における我が国の研究水準の「主観的」評価の指標を示すものであり、2のデ-タベ-スを利用した調査分析は「客観的」評価の指標となるものを示している。 また、1では我が国の研究水準を向上させるために有効と思われる方策についても意見を求めた。 以上の調査分析の結果を集計し、報告書として取りまとめた。 その結果、アンケ-ト調査では、現在は基礎研究、応用研究ともに米国が殆どの分野においてリ-ドしているものの、最近では我が国が世界をリ-ドする分野も現れており、また研究費の充実方策として科学研究費の増額を希望している研究者が多いことが判明した。 一方、研究論文の引用件数の調査では、引用件数が低い分野は存在するものの、全体として見ると我が国は年々増加傾向にあることが判明した。 今回の調査研究には、調査結果の解析に不十分な点もあると考えられるが、現在までこのような形式や多人数を対象とした調査はほとんど行われたことがなく、本調査結果は我が国の学術研究水準に関して、いくつかの興味ある知見を提供するものである。
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