1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01301010
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
古畑 和孝 東京大学, 文学部, 教授 (80052231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀田 達也 東京大学, 文学部, 助手 (20214554)
高木 栄作 東洋英和女学院大学, 専任講師 (10206716)
岡本 浩一 東洋英和女学院大学, 助教授 (60177087)
山口 勧 東京大学, 文学部, 助教授 (80134427)
明田 芳久 上智大学, 文学部, 助教授 (80159350)
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Keywords | 価値観 / ライフ・スタイル / 道徳性 / 集団主義志向 / いじめ / 価値観テスト / 道徳性診断テスト |
Research Abstract |
1)古畑はじめ2分班8名は,前年度抽出した価値観25カテゴリ-別に項目化を行い,吟味・検討・取捨選択を経て,255項目からなる価値観テストを試作し,1500名強の被験者に,生活意識調査と称し,9段階評定で施行した。その結果を,各種因子分析を行い,5・9・16・25の各因子モデルを導き出した。さらにそれらの下位カテゴリ-も抽出した。テスト形式は,評定法・順位づけ・価値間の葛藤情況での強制選択法などにつき逐一検討した。また,自己・対人・集団(家庭・学校・企業)の各場面での価値観テストの作成を目指している。来年度,目下申請中の研究費を得て,本格的価値観テストの完成を期している。 2)渡辺・岡本らはライフスタイルの研究を進めていたが,その成果を基に,1班に合流し,職業的価値観作成の準備をさらに進展させた。 3)大西らはKohlbergらのMJIの基準反応を手掛りとして,独自の道徳性発達の客観的検査作成を目指し,それを完成させ,その成果の一端を公刊した。また,古畑・明田らは,それとは全く独立して,以前作成した道徳性診断検査の改訂を進め,絵画刺激を用いた新版(仮称HEART)を作成,目下全国から抽出した79校の協力を得,各学年約4500名のデ-タを得,その標準化のために努力を傾注しつつある。 4)山口らは,その作成になる集団主義尺度と,1班の作成した価値観テストとの関連を調べた。133名の女子学生に両尺度を施行し,80項目以上に有意の相関を得た。協調・服従・規則遵守・期待への応答・家族血縁重視・受動性等に高い価値をおく者は集団主義的傾向の高いこと等が明らかにされた。 5)鈴木はいじめの実態の研究を推進してきていたが,大学生・現職教師のいじめへの視点と価値観・人生観との関連につき,実証的に研究した。いじめ根絶を不可能とみる群は,性悪説的観点に立つ傾向を解明した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 古畑 和孝: "人間関係を育成するための評価" 教育展望(教育調査研究所ー文部省学術国際局管下 学術研究法人). 36(4). 42-49 (1990)
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[Publications] 明田 芳久: "対人認知におけるパ-ソナリティ帰属についてー情報・一貫性,および共感性との関係ー" 上智大学心理学年報. 14. 51-61 (1990)
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[Publications] 大西 文行: "MJRに基づく道徳性検査作成の試み(その1)(その2)" 日本道徳性心理学研究. 4. 24-37 (1990)
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[Publications] 鈴木 康平: "いじめに対する態度と価値観とくに小・中学生の場合" 熊本大学教育学部紀要(人文科学 別冊). 39. 285-302 (1990)
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[Publications] 山口 勧: "自己の視点からの集団および文化差へのアプロ-チ" 社会心理学研究. 6(3). (1991)
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[Publications] Stasson,M.F.Kameda,T.<et>___ー <al>___ー.: "Effects of assigned consensus requirement on group problem solving and group member learning." Social Psychology Quarterly. 54. (1991)
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[Publications] 古畑 和孝: "価値観について" 日本労働研究機構, (1991)
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[Publications] Davis,J.M.,Kameda,T.& Stasson,M.F.: "Group risk taking.In Yates,J.F.(Ed.) Risk Taking Behavior." John Wiley and Sons., (1991)