1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01301017
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
似田貝 香門 東京大学, 文学部, 助教授 (40020490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉原 直樹 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (20140113)
西山 八重子 金城学院大学, 教授 (10164617)
松村 直道 茨城大学, 人文学部, 教授 (00073031)
矢澤 澄子 横浜市立大学, 商学部, 教授 (00106296)
蓮見 音彦 東京大学, 文学部, 教授 (50014684)
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Keywords | 地域政策 / 都市政策 / 社会階層 / コ-ポラティズム / 公共政策 / 都市地区分析 / 都市形成 / 市民運動 |
Research Abstract |
1 調査の狙い 1970年〜1980年代の地域政策、都市政策の意義を明らかにすることによって、現段階の資本主義における都市社会の位置を解明する。そのため、福山市と神戸市の比較を介して、「転換期」における産業都市の都市政策と都市形成の意義を明らかにするということになる。産業構造の「構造調整」、「リストラチュアリング〔再構築〕」にたいする産業、政治、市民生活の問題状況やそれに対する公共政策の対応の差異性と同質性を明らかにした。(1)不況と不況回復過程の両都市社会での諸問題の発生の状態の同質性と差異性、地域の諸予盾の布置関連の同質性と差異性。(2)上記状態、布置に対する諸主体の〔リストラクチュアリングと都市諸問題〕に対する認識と企て、実践の同質と差異。 2)方法 (1)〈社会学的な都市地区分析〉上記の問題関心から都市〈概況〉、〈諸主体の布置状況〉、〈地域問題解決のための諸社会資源の布置状況〉等を明らかにすため、方法としては、諸統計と関連させながら、町内会・自治会全数にアンケ-ト(郵送法)をおこない、社会学的な「地区カルテ」を作成する。(2)〈都市社会の社会過程分析〉方法(「構造分析」から「過程分析」へ) 〈行財政の社会過程分析〉を、都市社会の全体性を表現する都市住民諸階層の社会的編成の布置状況と関連させる調査方法と関連カテゴリ-の整備を行う。(2)ー1 住民の「階層化」(「受益層」から「諸階層」へ)都市全体を関連づける「過程分析」は、〈行財政の社会過程分析〉と各政策領域を接合しなければならない。そのためには各政策領域の具体的「受益層」(政策対象者)を都市住民諸階層として一般化させた。(2)ー2 そのため1つには、各政策対象者の受益層を可能な限り分類し、それを基に都市住民諸階層として一般化する。第2には、「市民生活調査」のなかで政策的受益層を構成させた。
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