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1989 Fiscal Year Annual Research Report

塑像出土古代寺院の総合的研究

Research Project

Project/Area Number 01301052
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

小野 山節  京都大学, 文学部, 教授 (50025045)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 五十川 伸矢  京都大学, 文学部, 助手 (30127047)
清水 芳裕  京都大学, 文学部, 助手 (90127093)
菱田 哲郎  京都大学, 文学部, 助手 (20183577)
岡村 秀典  京都大学, 文学部, 助手 (20183246)
山中 一郎  京都大学, 文学部, 助教授 (30104681)
Keywords出土塑像 / 雪野寺跡発掘調査 / 雪野寺講堂跡 / 地方寺院の性格 / 仏教考古学
Research Abstract

平成元年7月 日に第1回の塑像研究会を開催し、研究分担について話合いさらに塑像出土寺院である雪野寺跡(滋賀県竜王町所在)の発掘調査計画について意見を述べあった。調査に先んじて、光波測距機つきトランシットやカメラなどの備品を購入し、調査に役立てるようにした。
発掘調査は、かって塑像が大量に出土した塔跡西北の崖上の性格を解明することを目的として、京都大学文学部考古学研究室が中心となり、8月10日より31日までおこなった。調査の結果、塑像出土地点に建物跡の存在は確認できず、かって塑像が出土したと考えられる土層は、廃棄された瓦や石を含んでおり、寺の廃絶ののちに捨てられたものと推測した。また、崖下の平担地で礎石建物を発見し、位置から講堂跡と推定した。調査期間中、研究分担者は現地を訪れて、検討を加えると同時に、適切な助言を与えた。
9月以降、京都大学において資料の整理をおこなうことともに、次の調査計画を立案した。平成2年3月8日より24日まで再び雪野寺跡を調査し、前回の調査時に講堂跡と推定した体物の規模や構造を明らかにした。講堂は、基壇規模が東西26.5m、南北10.8mの建物になることが復原できた。柱間寸法からみて、唐尺が用いられていることがわかった。一方、講堂跡では、塑像片の出土は僅少であり、講堂においては塑像が存在しなかったと判断した。
今後は、雪野寺において金堂跡などを追求し、寺院における塑像の存在形態を考えていく必要があろう。また、これまでに得られたデ-タをもとに、他の塑像出土寺院との比較を深めていきたい。

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Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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