1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01301066
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Research Institution | BAIKA WOMEN'S COLLEGE |
Principal Investigator |
榎原 猛 梅花女子大学, 文学部, 教授 (20029581)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本城 武雄 名城大学, 法学部, 教授 (20076417)
平松 毅 関西学院大学, 法学部, 教授 (20034829)
土居 靖美 姫路独協大学, 法学部, 教授 (90030270)
中谷 実 滋賀大学, 教育学部, 教授 (30024996)
石田 栄二郎 近畿大学, 法学部, 教授 (80088054)
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Keywords | プライバシ- / プライバシ-権 / 人格権 / 個人情報保護制度 |
Research Abstract |
1.総括-人間の殆ど全生活領域にわたる広範・多様な「プライバシ-権」問題を、法学各分野(憲法・行政法・民事法・刑事法・労働法・法制史・比較法)と関連社会科学各分野(政治学・社会学・教育学)の研究者23名が、共同研究によって解明し、これを、有機的に体系化し、「プライバシ-権」に関する総合的・事典的書物として、世に問いうる段階に達した。(目下、平成2年度科研費-研究成果公開促進費を申請している。) 2.具体的内容-(1)「プライバシ-権」の概念を明確化するため、イ.主要各国の法令・判例・学説に現れた同権の定義の整理・検討、ロ.同権の保護射程内の法益と、周辺の法益との境界線の明確化、ハ.同権の法的成果区の分析・解明を行った。(2)日本におけるプライバシ-の保護制度を徹底的に分析・検討するため、イ.憲法・行政法・民事法・刑事法・労働法における法解釈理論・制度運用の現況・問題点の整理・検討、ロ.地方自治体、および民間部門における個人情報保護制度の現況・問題点の整理・検討を行った。(3)「プライバシ-と言論の自由権」の衝突と調整の問題につき、イ.名誉毀損とプライバシ-侵害、ロ.プライバシ-権に基く事前差止の問題等につき、司法審査基準を検討した。(4)マスコミとプライバシ-の問題を、社会学的見地から検討した。(5)アメリカ・イギリス・イタリア・カナダ・スウエ-デン・西ドイツ・フランス・ベルギ-各国のプライバシ-権保護制度につき、制度運用の実態と学説を整理・検討した。(6)日本および上記諸外国のプライバシ-権に関する訴訟事件を整理した。(7)戸籍制度におけるプライバシ-問題につき史的・実証的研究を行った。(8)教育現場(大学・高校)でのプライバシ-教育の実験結果を纏めた。(9)社会学のメイン・ライン(社会構成主義)の見地からプライバシ-の問題を考察した。(10)文献・資料を整理した。
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Research Products
(1 results)