1989 Fiscal Year Annual Research Report
密結合型図書館ネットワークにおける統合業務システムの研究
Project/Area Number |
01301091
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Research Institution | National Center for Science Information System |
Principal Investigator |
猪瀬 博 学術情報センター, 所長 (70010618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安永 尚志 国文学研究資料館, 教授 (20017411)
山本 毅雄 図書館情報大学, 教授 (80011584)
上田 修一 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (50134218)
安達 淳 学術情報センター, 助教授 (80143551)
根岸 正光 学術情報センター, 教授 (90114602)
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Keywords | 学術情報システム / 目録所在情報サービス / データベース / LAN / DBMS / 図書館機械化 |
Research Abstract |
本研究は、最近におけるネットワーク分散型システム構成技術の進展を踏まえて、「密結合型統合図書館業務システム」のあり方を、技術と制度・実務の面から検討することによって、学術情報システムにおける大学図書館向けサービスの今後の展開の方向を示そうとするプロジェクトである。ここでは、学術情報センターの全国レペルの目録システムと、各大学図書館の目録システムを含む統合的業務機械化システムとの連動性を追求したものを密結合・統合型と称している。 当年度は本研究の第2年次(最終年次)に当り、昨年度における調査や機器整備等の準備的活動を受けて、次記の項目について研究を進めた。すなわち、図書館の機械化動向に関するアンケート調査結果の分析、目録端末における密結合統合型利用者インターフェースの原型の試作、センターの目録データベースと各図書館のローカル・データベース間での自動照合システムの実験、密結合統合図書館システムの構成方式に関する、集中処理方式とLAN分散方式の両様での、技術動向を踏まえた比較検討等を行った。 また、目録システムの将来をさらに展望するべく、海外動向の調査、ハイパーテキスト技術の目録データベースへの応用性分析、文献複写業務システムの現状分析と、新技術を全面的に援用した場合における新たな枠組みの構想、全文データベースの普及伴う電子図書館化に対して、そこで目録システムのあり方等の諸点について検討した。研究会形式により、各分担者から調査検討の報告を受け、これについて討議するという方法で、問題の所在の明確化し、論点を整理した。上記の各項目にわたる研究成果の論稿を報告書にとりまとめて、今後の関連研究の推進に資するものとした。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 桂英史、影浦峡: "電子図書館時代におけるドキュメントデリバリーの諸問題" 学術情報センター紀要. 3号. (1990)
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[Publications] 石塚英弘、大島雅行: "データ管理機能を強化したHyper Cardシステム" 情報処理学会研究報告. 89-47. 1-7 (1989)
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[Publications] 根岸正光: "フルテキスト・データベースの実用化における諸問題" 情報処理学会研究報告. 89-66. 1-8 (1989)
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[Publications] 安達淳: "キャンパス情報ネットワークと図書館" こだま:金沢大学附属図書館報. 96号. 2-3 (1990)