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1989 Fiscal Year Annual Research Report

日本列島Geotraverse基礎調査の総合的研究

Research Project

Project/Area Number 01302018
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

諏訪 兼位  名古屋大学, 理学部, 教授 (70022564)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 相原 安津夫  九州大学, 理学部, 教授 (80037291)
島崎 英彦  東京大学, 理学部, 教授 (50013751)
斎藤 常正  山形大学, 理学部, 教授 (90111335)
加藤 誠  北海道大学, 理学部, 教授 (60000824)
水谷 伸治郎  名古屋大学, 理学部, 教授 (50022538)
KeywordsGeotraverse / 日本列島 / Suture zone
Research Abstract

1.日本列島の地球科学的全体像を把握するために、北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州・琉球において9の"地球別Geotraverse"と、島孤-海溝系・火山地帯・鉱床地帯・自然災害・島孤全体・堆積岩・火成岩・Suture Zoneと変成帯・燃料地質・古生物についての10の"テ-マ別Geotraverse"を研究の主要テ-マとすることとし、平成元年9月7日と8日に名古屋大学理学部で研究集会を開催した。当初、提案された88項目の研究課題について、充分な討議を行い、類似項目を整理統合して、58項目について集中的に研究を推進することになった。
2.日本列島の地球科学的全体像を把握するためには日本列島を構成する岩石の正しい年代を知ることが不可欠である。岩石の同位体年代は1960年代から大量に測定されている。これらの年代は、異なった年代測定法あるいは同じ測定法でも異なった壊変定数で計算されているため、最近改訂された万国共通の壊変定数で再計算して、Geotraverseと関連させる必要がある。平成元年度の研究で、中部日本の飛騨帯の年代の整理が完了した。
3.平成元年度の研究では、中部日本の飛騨帯のGeotraverseがある程度解明できた。飛騨帯は日本列島の基盤であると漠然と考えられてきたが、その形成年代については不確かな部分も多かった。片麻岩についてSm-Nd年代やRb-Sr年代を測定した結果、飛騨帯には古生代中期に生成した溶岩や火山砕屑岩を原岩とする変成岩が存在することを確認した。更に、これらの変成岩は二畳紀から三畳紀に主要な広域変成作用を受け、その後ジュラ紀に花崗岩の接触変成作用を被ったことも明らかになった。飛騨帯の中には先カンブリア時代(約20億年前)にその起源をもつ変成岩がある一方、明らかに古生代に起源をもつ変成岩の存在を確認できたことは、飛騨帯が様々な原岩生成年代をもつ地塊の集合体であることを示している。

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Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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