1990 Fiscal Year Annual Research Report
日本列島Geotraverse基礎調査の総合的研究
Project/Area Number |
01302018
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
諏訪 兼位 名古屋大学, 理学部, 教授 (70022564)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相原 安津夫 九州大学, 理学部, 教授 (80037291)
島崎 英彦 東京大学, 理学部, 教授 (50013751)
斎藤 常正 東北大学, 理学部, 教授 (90111335)
加藤 誠 北海道大学, 理学部, 教授 (60000824)
水谷 伸治郎 名古屋大学, 理学部, 教授 (50022538)
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Keywords | Geotraverse / 日本列島 / Suture zone / 火成岩 / 変成岩 / 堆積岩 / 火山 / 鉱床 |
Research Abstract |
1.日本列島の地球科学的全体像を把握するために、9の“地域別Geotraverse"と10の“テ-マ別Geotraverse"を研究の主要テ-マとし、71の項目について調査研究を実施した。平成2年10月22日と23日に名古屋大学で研究集会を開催し、研究成果のまとめと討論を行った。この結果、71項目のうち29項目については、目的の成果が得られたことが明らかになった。今後、残りの42項目について、更に研究の精度を深めることにした。 2.日本列島の地球科学的全体像を把握するためには、日本列島を構成する岩石の正しい年代を知ることが不可欠である。岩石の同位体年代は1960年代から大量に測定されている。これらの年代は、異なった年代測定法あるいは同じ測定法でも異なった壊変定数で計算されているため、最近改訂された万国共通の壊変定数で再計算して、Geotraverseと関連させる必要がある。平成2年度までに、824個のKーAr年代測定値と294個のRbーSr年代測定値の整理と再計算が完了し、71項目の地質調査結果と対照することができた。 3.平成2年度の研究の主要な成果として、中部日本飛騨帯の変成史の解明・三重県鳥羽地域の黒瀬川帯の形成条件の解明・三重県伊勢地域の蛇紋岩中の青色片岩の形成過程の解析・三重県熊野市の熊野酸性岩類の形成機構・愛知県足助地域の伊奈川花崗岩の岩体解析・石川県手取川流域の手取層群の堆積環境と後背地解析・岐阜県万波地域の飛騨変成岩類と灰色花崗岩の副成分鉱物分析・岩手県陸前高田市の時代未詳壷の沢変成岩の副成分鉱物分析・九州秩父帯の砕屑岩の堆積環境と後背地解析・西南日本外帯の中新世花崗岩類の成因・中部日本美濃帯のラジオラリア生層序の確立・長野県駒ケ根地域の太田切花崗岩の固結過程の解析などがある。
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Research Products
(1 results)