1990 Fiscal Year Annual Research Report
自律分散生産システムにおける知的モデルとコミニュケ-ション
Project/Area Number |
01302027
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岸浪 建史 北海道大学, 工学部, 教授 (30001796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森脇 俊道 神戸大学, 工学部, 教授 (00031104)
鈴木 宏正 東京大学, 教養学部, 助教授 (40187761)
伊東 誼 東京工業大学, 工学部, 教授 (60016441)
古川 勇二 東京都立大学, 工学部, 教授 (10087190)
金井 理 東京工業大学, 工学部, 助教授 (90194878)
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Keywords | 自律分散 生産システム / 生産情報の誘発機構 / セル・コントロ-ラ / 知的モデル / CAD / CAM / 加工環境の認識 / 生産プロセスの分散管理 / 生産情報のコミニュケ-ション |
Research Abstract |
生産の自動化とは物流と情報の流れの一体化であると言われてきた。しかし、現実を直視すると生産活動を支える情報の流れはそれほど大きいものではなく、生産を支える知識情報の多くは作業者により自発的に生々されていることが分かる。すなわち、作業者が持っている知識を引き出すことを目的に種々の情報が生成され、伝達されていると言える。この構造はCAD/CAMシステムが普及しても基本的に変化するものではない。このことは生産に関わる情報を一元的に管理し、生産機器に分配する集中管理する形態より、生産機器に情報処理機能を与える分散処理方式がなじみやすく、柔軟性と安全性の点で優れている。このような生産システムは自律分散処理生産システムと呼べるが、この形態を実現するには、目的情報としてのモデルの構造とコミニュ-ケションによる個々の生産機器における生産情報の生成(情報の誘発)を可能とする情報処理構造を明らかにする必要がある。すなわち、本研究はモデルによる生産情報の誘発機構と生産システムが持つべき知識情報と情報処理機能、製品が持つべき情報とに関する自律分散処理の枠組みを明らかにすることにある。本年度はこれらの研究目的を背景として以下の研究活動を行った。 1)前年度で提案された自律分散生産システムにおける伝達モデルの必要機能および情報の誘発機能に関する研究を中心とした自律分散生産システムの具体的研究情報交換をおこなった。 2)自律分散生産システムに関わる種々の問題点を取り上げ、7月と1月に研究集会を開催した。 3)研究成果の取りまとめ戸研究成果報告書の内容を検討を行うため、最終研究者会議を平成3年2月に東京で開催した。
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