1989 Fiscal Year Annual Research Report
褥瘡形成の予測並びに予防のための看護システムの開発に関する研究
Project/Area Number |
01304052
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
鎌田 ケイ子 東京都老人総合研究所, 主任研究員 (90100114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川島 みどり 臨床看護研究所, 所長
村上 生美 新潟大学, 医療技術短大部, 助教授
稲垣 美智子 金沢大学, 医療技術短大部, 講師
金川 克子 金沢大学, 医療技術短大部, 教授
大渕 律子 東京都立医療技術短大, 助教授
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Keywords | 褥瘡 / 褥瘡予防 / 褥瘡発生予測 / 看護システム / 老人看護 |
Research Abstract |
今年度は、褥瘡を形成した初期段階の患者と対照群(寝返り不能で褥瘡を形成していない患者)を、研究メンバ-に関連の15病院にて把握し、調査を実施した。調査内容は、褥瘡形成に関わる諸要因-病状、ADL血液検査所見(T.P.コレステロ-ル、Na、K値等)、皮膚の状態、ケアの状態-である。施設内にて褥瘡形成の初期患者を把握するのが困難で、調査対象者を相当数、把握するのにかなりの調査期間を必要とした。そのために調査終了時期を平成2年3月末日と設定した。調査用紙の回収作業は4月中頃になる見込みなので、調査結果の分析は、次年度にずれ込むことになった。調査サンプル数は、発生群対照群合わせて200例はこえると予想される。研究計画は、調査対象者に対して、体圧測定を実施することにしていたが、申請書に記載したものより、本研究に適切な体圧測定機(触覚画像システム)が開発されたため、機種を変更したが、機械の製作が遅れて、納入が平成2年3月にずれ込んだため、体圧に関する測定は次年度に行う計画である。本年度は、病弱寝たきり患者に測定機を使用する前段階として、健常者に使用して、測定機の安全性、病弱患者に使用する場合の留意点をチェックするとともに、健常者体位の相違による体圧値を測定した。 次年度は、調査結果を分析する作業にかかり、褥瘡形成予測の標準化を行いたい。
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[Publications] 鎌田ケイ子: "褥瘡予防と看護" 日本外科系連合学会誌. 21号. 31-34 (1990)
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[Publications] 鎌田ケイ子: "褥瘡予防とはいかにして可能か" 臨床看護. 16. 483-489 (1990)
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[Publications] 大渕律子: "褥瘡予防とケア" 臨床看護. 15. 2057-2061 (1989)