1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01306016
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
大島 信徳 日本大学, 生産工学部, 教授 (90010727)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大八木 重治 埼玉大学, 工学部, 助教授 (90114818)
鈴木 立之 埼玉工業大学, 工学部, 教授 (20118665)
久保田 弘敏 東京大学, 工学部, 教授 (30114466)
東野 文男 東京農工大学, 工学部, 教授 (70011111)
柘植 俊一 筑波大学, 構造工学系, 教授 (50133020)
|
Keywords | 分散性媒質 / 熱流体力学 / 燃焼 / 爆発 |
Research Abstract |
多数の可燃性粒子のあるいは熱流体的構造不安定性が分散して存在し、その分散性が燃焼・爆発特性に大きな影響を及ぼす系は燃焼デバイスや自然環境ではごく普遍的に遭遇するもので、高効率エネルギ-利用と安全工学との観点から体系的な調査研究が急務である。このような系では、化学反応論的な吟味のほかに熱流体的な面からの精密解析が必要であり、燃焼爆発の微細構造を計測解明する先端センシング技術の開発が不可欠である。以上の観点から分散性微粒子群の燃焼と爆発に関する企画研究調査を以下の課題の下で行った。 (1)噴霧燃焼等の様に液滴が分散して存在する場の多体燃焼効果およびグル-プ燃焼(噴霧燃焼)、(2)微粒炭等の様に固体微粒子が分散して存在する場の多体燃焼効果およびグル-プ燃焼(微粒炭燃焼)、(3)多相複合材料の様に不均質構成を持つ場の燃焼機構(多相複合材料の燃焼)、(4)乱流炎等の様に熱流体刀学的機構不安定を有する反応場における燃焼機構(乱流燃焼)、(5)炭じん爆発の様な2相系における爆発と安全評価(炭じん、粒じん爆発) この調査研究の成果を国内の燃焼シンポジウム、熱流体シンポジウム、応用力学講演会、国外においては、国際衝撃波シンポジウム等に発表した。本研究課題の遂行に当り、月1回の研究会における討論、平成元年12月には熱流体シンポジウムにて、ワ-クショップ等を開催した。 平成2年3月にその研究成果を報告書に取りまとめた。 さらに平成2年3月に本研究を元にして、平成3年度発足重点領域研究(課題名「分散性媒質の燃焼・爆発に関する熱流体力学」申請代表者久島信徳)を申請した。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 東野文男: "Transient Behavior of Shock Waves in a Kinked Duet," Proc.of the 17th Int.Symp.on Shock Waves and Shock Tubes,1990.to be published.
-
[Publications] 鈴木立之: "An Experimental Study on the lgnition of Pulverized Coal Particles in a Shock Tube," Trans.Japan Society for Aero.& Space Sciences,. Vol.32. 147-154 (1990)
-
[Publications] 大八木重治: "A Study on Initiation Processes of Gaseous Detonation in Methane/Oxygen Mixtures," JSMB Int.Journal Series II. Vol.32. 115-120 (1989)
-
[Publications] 新岡嵩: "液滴火炎とよどみ点近傍火炎のアナロジ-について(続報)" 第27回燃焼シンポジウム講演集. 489-491 (1989)
-
[Publications] 吉沢善男: "断熱燃焼系の限界温度に関する研究" 日本機械学会論文集. 56巻. 182-188 (1990)
-
[Publications] 溝本雅彦: "平板境界層拡散火炎基部の不安定性に関する研究" 第27回燃焼シポジウム講演集. 356-358 (1989)