1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01308002
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
川那部 浩哉 京都大学, 理学部, 教授 (60025286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 正彦 龍谷大学, 理工学部, 講師 (40183917)
安部 啄哉 京都大学, 理学部, 助教授 (00045030)
西平 守孝 琉球大学, 理学部, 教授 (80004357)
河野 昭一 京都大学, 理学部, 教授 (30019244)
日高 敏隆 京都大学, 理学部, 教授 (70014892)
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Keywords | 生物群集 / 多種共存機構 / 種間相互作用 / 間接効果 / 共生 / 地球環境問題 |
Research Abstract |
本研究は、重点領域研究「地球共生系:生物の多種共存を促進する相互作用」ーーつまり現在個別に進展するわが国の生物群集の諸研究を総合的に再検討し、これまで盲点となっていた群集ネットワ-クに隠された間接的相互作用に注目して、群集構造の決定機構の解明をめざす研究ーーを推進するためのものである。この重点領域研究の具体的な研究課題とアプロ-チの方法を明確にするために、広い範囲の研究者を集めて以下のようなシンポジウム、全体会議を開いた。 (1)シンポジウム:生物群集=「大きな共生」(1989年10月7日)京都会館、講演者5(講師、東正彦、大西耕二、桑原保正、遠藤彰、遊磨正秀)、出席者:50 (2)シンポジウム:Interxctions in communities(1989年11月5、6日)京大会館、外国人講演者4(Drs.Orians,Cherrett,Endler,Hinckle)、日本人講演者8(川那部浩哉、大串隆之、大西耕二、岩田勝哉、中井克樹、島田正和、東正彦、東正剛)、出席者数:50 (3)全体会議:1989年10月7日、11月5、6日。 これらのシンポジウム、全体会議における討議をもとに重点領域研究における次の3つのテ-マを設定した。 A.共生系のモデルとしての細胞:相互作用とその発達過程 B.動物・植物の複合的相互作用:間接的協調関係を中心に C.熱帯生物群集における多種共存の促進機構 これらについての成果をもとに総括班では「生物の多種共存を促進する機構を明らかにし、新しいニッチェ理論の展開を試みる。 なお、平成2年3月には重点領域研究「地球共生系:生物の多種共存を促進する相互作用」申請書(代表者、川那部浩哉)を文部省に提出した。
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