1989 Fiscal Year Annual Research Report
人文科学研究におけるテキスト・デ-タベ-スの有効性と応用に関する基礎研究
Project/Area Number |
01410001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
麻生 建 東京大学, 教養学部, 教授 (80012524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 紀一郎 東京大学, 教養学部, 講師 (30194070)
相沢 隆 東京大学, 教養学部, 講師 (40202444)
北川 東子 東京大学, 教養学部, 助教授 (40177829)
岩村 行雄 東京大学, 教養学部, 教授 (30012438)
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Keywords | デ-タベ-ス / OCR(光学自動読み取り装置) / パ-ソナル・コンピュ-タ / 検索システム / テキスト分析 |
Research Abstract |
平成元年度は以下の4つのテ-マについて研究を行なった。 1.デ-タベ-スの作成:ニ-チェおよびディルタイ全集に関する自動読取装置によるデ-タベ-スの作成。 2.デ-タベ-ス作成上の技術的な問題の解決。上記の作業に際して生じた技術的な諸問題の処理。平成元(初)年度は上記2全集の読取を通じて、技術的な問題の具体的なチェックと、その処理を行なったが、ハ-ド的、ソフト的に様々な予期せぬ難点が生じ、研究の大部分はこの点に費やされた。しかし、基本的にはすべての問題が解決し、次年度以降における本格的なデ-タ・ベ-スの構築とそれに基づく、人文科学における新しいテキスト分析の方法の確立に向けての基礎が築かれた。 3.作成されたデ-タベ-スについての効率的な検索システムの確立。デ-タ・ベ-スに汎用性をもたせるため、千葉大学等において行なわれているシステムを参考にしながら、効率的なシステムを完成した。この作業は本来次年度に計画されていたものであるが、初年度で終了した。 4.サンプルデ-タの検討。作成された個々のデ-タ・ベ-スの一部について各研究分担者がそれぞれの研究目的に従ったテクストデ-タ分析を試行し、今後の概念分析の方法論的枠組みが確立された。
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[Publications] 北川東子: "シンメトリ-への抵抗 上・下" 未来. 274. 2-6 (1989)
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[Publications] 北川東子: "関係の配置ーささやかな疑問の復権に向けて" 創文. 307. 38-41 (1990)
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[Publications] 相沢隆: "書評論文・森本芳樹編著『西欧中世における都市=農村関係の研究』" 社会経済史学. 第55巻第1号. 78-85 (1989)
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[Publications] 大石紀一郎: "ニ-チェにおける〈文献学〉ーー古典文献学の精神からの〈力への意志〉の解釈学の誕生ーー" 東京大学教養学部『外国語科研究紀要』. 第37巻第1号. 220-250 (1990)
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[Publications] 麻生建: "ドイツ言語哲学の諸相ーーライプニッツからガダマ-へーー" 東京大学出版会, 247 (1989)
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[Publications] 麻生建(共著): "ONOMASTICON PHILOSOPHICUM.Latinoteutonicum et teutonicolatinum(十八世紀哲学語彙集)" 哲学書房, 797 (1989)