1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01410007
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Research Institution | Wako University |
Principal Investigator |
田中 征男 和光大学, 人文学部, 助教授 (20099998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 勝夫 和光大学, 経済学部, 教授 (80017558)
桜井 清 和光大学, 経済学部, 教授 (50100433)
木本 力 和光大学, 人文学部, 教授 (50100425)
荒木 繁 和光大学, 人文学部, 教授 (00100397)
石原 静子 和光大学, 人文学部, 教授 (70100401)
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Keywords | 大学教育 / 入門期 / 授業研究 / 教育実践 / 高校・大学間連繋 / 学卒者追跡調査 / 大学教師論 / 現代学生論 |
Research Abstract |
大学入門期すなわち1ー2年生教育の実態を多面的に調査研究することによって、入門期を切り口に大学教育全般の解明と改善をはかることをめざして、1989年度は、3つの領域にわたり共同研究を行なった。一つは、和光大学卒業生約200名を対象に大学で(特に1ー2年次に)学んだことが現在の社会生活、職業生活にどう役立っているかを中心に、アンケ-ト及び面接調査を行ない、大学教育の長期的効果を追跡した。第2に、共同研究メンバ-の担当する授業を、8例にわたり相互参観し、その都度研究会をして、大学の授業の在り方を考え合う実践的体系的な研究を開始した。第3は、入門期の前段階である高校教育と大学との関わりを探求することを志して、東京近辺の高校教員を対象に聴き取り調査をし、また注目すべき試みをしている実例を求めて、8県にまたがる高校6校大学5校を、訪問調査した。 その結果、現在の高校の実態と問題点、改善のポイントが分かってくると同時に、それを大学1ー2年生指導に生かす手がかりを、さぐることができた。さらに、卒業生の将来に及ぼす大学教育の影響を知ることによって、大学と社会の関わりをこの面から把握できた。こうした両面、つまり大学の入口と出口を結ぶ中身が、大学の授業であり、その実証的研究は、従来小・中学校では盛んだが、大学段階ではほとんど例がない。本年度発足の授業参観研究は、一般・専門両教育科目にわたり、それぞれ貴重な知見が得られた。 3領域とも、成果を年度内に研究報告冊子にまとめる予定で、目下作業中である。
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