1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01410013
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
小山 弘志 国文学研究資料館, 館長 (90012179)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 淳 国文学研究資料館, 文献資料部, 助教授 (40162953)
小峯 和明 国文学研究資料館, 文献資料部, 助教授 (70127827)
新藤 恊三 国文学研究資料館, 文献資料部, 教授 (80007161)
岡 雅彦 国文学研究資料館, 文献資料部, 教授 (20044729)
松野 陽一 国文学研究資料館, 文献資料部, 教授 (50005823)
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Keywords | 日本文学 / 神社所蔵資料 |
Research Abstract |
本年度の研究計画は(1)神社関係所蔵目録の調査収集、(2)各神社における日本文学関係資料の概要の把握であった。ほぼ計画通りに研究・調査を行うことが出来た。また調査を許された神社について、一応の接触を試みることが出来た。(1)の神社関係所蔵目録の収集では、勝林院の目録を写真に撮り収集したことが大きい成果である。また文字化されない芸能資料も日本文学の口承資料として貴重であるが、『大系日本歴史と芸能』を購入することが出来て有益であった。このシリ-ズから幾つかの貴重な資料所在の情報が得られた。(2)の神社の実地調査では、今後の本格的調査を受け入れて貰える神社が交渉の結果幾つか現れた。具体的の調査対象神社は、大阪天満宮(調査再開)・美保神社(交渉継続)・岩木山神社・浜松市県居神社(交渉継続)・上杉神社・出羽三山神社・三島神社(調査許可)・若狭彦神社・弘峯神社(交渉継続)などが、有力な資料所蔵箇所であった。この他に徳島白人神社のように調査を本年度中に行えなかった神社についても、調査を受け入れて貰える神社があり当館の本格調査を早速実施する計画である。 神社関係の文献資料は、寺院所蔵資料と異なり一件当りの所蔵点数が少なく、網羅的に調査しようとすれば極めて非効率である。また神仏分離の結果として、寺院所蔵に移管されている場合も多い。これらの隘路を克服する調査方法を検討し直し、改めて大規模に調査を実施したいと考えている。 本研究に重なって『神道大系』の刊行があり、基本的文献は一応活字本でみることが可能となった。同大系の編纂部とも交渉をもち、積極的に情報を収集して行きたいと考えている。
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