1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01410019
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
中山 和彦 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (50091913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東原 義訓 筑波大学電子, 情報工学系, 助手 (90143172)
山本 順人 筑波大学電子, 情報工学系, 助手 (30111090)
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Keywords | インテリジェント・スク-ル / ネットワ-ク / デ-タベ-ス |
Research Abstract |
〔一般研究A〕 インテリジェント・スク-ルに必要な情報環境に対する教師の希望を調査し、その活用例について検討した。主な活用例は、(1)保健デ-タの管理、(2)図書検索、(3)予定表、(4)学級日誌、(5)学級会計、(6)委員会活動、集会活動、(7)パソコン通信、(8)成績管理、(9)教材デ-タベ-スなどであった。 教材デ-タベ-スについては、CAIの小コ-スウェアをデ-タとすることとし、OHP的なコンピュ-タのために必要な小コ-スウェアを多数開発した。この小コ-スウェアは各教科各学年のものを1つのコ-スウェアとし、これを構成するフレ-ム群をモジュ-ルとして扱えるように構築した。作成された教材デ-タベ-スの一部は、岩手県山田町立大浦小学校、つくば市立竹園東小学校などで実際に利用して検討を進めた。その結果、解決すべき点としてコンピュ-タのモニタ画面が小さいこと、それを安価に解決するための方法が実現しないと、校内情報ネットワ-クとそれを利用した教材デ-タベ-スへの期待が薄れてしまうことが指摘された。 学校間のネットワ-クであるパソコン通信については、児童・生徒がコンピュ-タを利用できる場への専用の電話回線が敷設されないと、自由に利用することが困難であり、結局利用されないことになってしまう可能性のあることが指摘された。通信の利用は相手が少ないと意味がない。インテリジェント・スク-ルを実現するためには、多くの学校が専用電話回線を敷設するようなガイドラインが行政サイドから示される必要がある。 児童のためのデ-タベ-ス検索方法は、入力された短文中にキ-ワ-ドがあるかを調べる方法、項目別フィ-ルドに必要事項を入力する方法を実現したが、さらに、ビジュアルな検索方法の実現が望まれることが示された。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 東原 義訓,中山 和彦,他: "情報教育における学習活動を変えるLANの活用法" 日本科学教育学会第14回年会論文集. 14. 213-214 (1990)
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[Publications] 東原 義訓,中山 和彦,他: "多チャンネルビデオシステムを活用した家庭科実施指導のためのCAI被服教材の開発" 日本科学教育学会第14回年会論文集. 14. 223-226 (1990)
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[Publications] 中山 和彦,東原 義訓,他: "児童自らが作成し利用する歴史デ-タベ-スー情報活動能力の育成と教科教育との融合ー" 日本科学教育学会第14回年会論文集. 14. 327-328 (1990)
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[Publications] 東原 義訓,中山 和彦,他: "多チャンネルビデオシステムを活用した家庭科実施指導のためのCAI被服教材の開発(2)" 日本科学教育学会研究会研究報告. 5. 45-50 (1990)
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[Publications] 中山 和彦,東原 義訓,他: "児童自らが作成し利用する植物デ-タベ-スー情報活動能力の育成と教科教育との融合ー" 日本科学教育学会研究会研究報告. 5. 51-54 (1990)
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[Publications] 余田 義彦,東原 義訓: "小学校理科の実験用副教材:実験用概念マップの開発とその有効性の実証的研究" 科学教育研究. 14. 178-186 (1990)
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[Publications] 中山 和彦 編: "教師のためのコンピュ-タ読本" 日本文化科学社, 196 (1990)