1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01420001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
祖父江 義明 東京大学, 理学部, 教授 (10022667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲谷 順司 国立天文台, 電波天文学研究系, 教授 (20134629)
半田 利弘 東京大学, 理学部, 助手 (40202270)
林 正彦 東京大学, 理学部, 助手 (10183914)
長谷川 哲夫 東京大学, 理学部, 助教授 (50134630)
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Keywords | 銀河 / 銀河系 / 天の川 / 星間物質 / 星形成 / スタ-バ-スト |
Research Abstract |
本年度は昨年度にひきつづき,銀河系および系外銀河について,星間分子輝線(一酸化炭素COJ=1ーO,J=2ー1)によるミリ波,サブミリ波電波観側を続行し,デ-タの解析,とりまとめ,論文の執筆を行った。 またその結果について広く識者と議論をかわすために,小研究会を開催した。 デ-タ処理に必要な計算機環境を整備するために,ワ-クステ-ション,プリンタ-を増設し,諸消耗品を購入した。 本年度の研究成果は以下の通りである。 (1)銀河系の分子輝線観測:天の川銀河系について野辺山に設置した本学理学部60センチサブミリ波望遠鏡により,CO(J=2ー1)輝線のマウピングを行った。その結果をCO(J=1ー0)観測デ-タ(既存)と比較して,分子ガスの温度(励起温度)が,銀河中心部ほど高いという事実を見出した。また銀河中心,オリオン座星形成領域についても観測を進めた。 (2)系外銀河の分子線観測:野辺山宇宙電波観側所の45m電波望遠鏡および5素子干渉計を用いて,系外銀河NGC891,NGC4565,NGC3029を観側して、CO(J=1ー0)輝称のマップを得た。これらはいずれもエツジオン銀河であり,銀河面外に吹き出す分子ガスについての情報を得た。デ-タを,スタ-バ-ストによるガス噴出モデルと比較する研究を行った。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 祖父江 義明,J.Irwin: "HighーResolution CO observotions of the gulaxy NGC3079" Publ.Astron.Soc.Japan. 44. (1992)
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[Publications] 祖父江 義明,H.P.Reuter,M.Krause,R.Wielbiuski,中井 直正: "Peculiar rotations of molecular gas in M82" Astrophys.J. (1992)
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[Publications] 祖父江 義明: "Molecular rings in galaxies" Publ.Astron.Soc.Japan. 43. 671-680 (1991)
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[Publications] 祖父江 義明,若松 謙一: "External fueling and Starhast ignition of Starfurst" Publ.Asfron.Soc.Japan. 43. L57-L63 (1991)
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[Publications] 祖父江 義明,村田 泰弘,W.Reich: "HighーResolution 43ーGFZ obseroations of the gulaotic Center arc" Publ.Asfron.Soc. 44. (1992)
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[Publications] 祖父江 義明 若松 謙一: "Feeding of Elliptical galiexies by raurーpressure accration" Publ.Asfron.Soc.Japan. 44. (1992)
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[Publications] ルトルフキッパンハ-ン 著 ,祖父江 義明 訳: "宇宙とその紀元" 朝倉書店, 301 (1992)