1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01440005
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
菊山 榮 早稲田大学, 教育学部, 教授 (20063638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 幸雄 群馬大学, 内分泌研究所, 助教授 (30114177)
小林 哲也 早稲田大学, 情報科学センター, 助手 (00195794)
石居 進 早稲田大学, 教育学部, 教授 (90063528)
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Keywords | 両生類 / 内分泌学 / ライフサイクル / 変態 / 成長 / 生殖 / 適応 |
Research Abstract |
本年度は主として両生類成長ホルモンおよびプロラクチンに関しての研究を行った。成長ホルモンに関してはすでに得られているウシガエル成長ホルモンとその抗体を用いて、幼生および成体における血液と下垂体中のホルモンレベルを、ラジオイムノアッセイにより測定を試みた。幼生では変態の進行につれてホルモンレベルが上昇するが変態後は幼若個体でもっとも高く、体重増加にともなってレベルが低下することがわかった。すなわち成長期に成長ホルモンの分泌能が上昇していることになる。成長ホルモンに対する抗体を用いた下垂体の組織学的研究によれば、胚期に出現する成長ホルモン陽性細胞のあるものは同時にプロラクチン陽性であること、すなわち両ホルモンが共存している細胞の存在が明らかになった。このような細胞は発生(変態)の進行とともにみられなくなる。このことは発生のある時期に一過性に同一細胞内で両ホルモンの遺伝子の発現がおこっていることを示唆するものである。プロラクチンに関しては、ウシガエル下垂体よりRNAを得、それを用いてプロラクチンcDNAのクロ-ニングを行い、プロラクチン分子全長をコ-ドしているcDNAクロ-ンを得ることに成功した。このcDNAの塩基配列から推定されるプロラクチンのアミノ酸配列は、すでに蛋白分子から我々が決定したものと一致することがわかった。得られたcDNAを用いて、ドットブロット法により下垂体中のmRNAの発現をしらべた。幼生の下垂体では変態最盛期なかばからmRNA量の増加がみられ、すでに我々がたしかめたプロラクチンの血液中のレベルの上昇がプロラクチン合成能の上昇に支えられていることを示唆する結果が得られた。プロラクチンが変態最盛期の後半に必要なのは成体器官の構造と機能の発達のためであるという仮説を証明するため肺機能の成熟に着目してプロラクチンと肺上皮のリン脂質量との関連の有無を解析中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kobayashi,T.,Kikuyama,S.,Yasuda,A.,Kawauchi,H.,Yamaguchi,K.,Yokoo,Y.: "Purification and characterization of bullfrog growth hormone" General and Comparative Endocrinology. 73. 417-424 (1989)
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[Publications] Kikuyama,S.: "Role of prolactin and growth hormone in development in lower vertebrates" Kyoto Prolactin Conference Monograph. 4. 124-135 (1989)
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[Publications] Yoshihama,K.,Kikuyama,S.,Yamamoto,K.,Wakabayashi,K.,Kato,Y.: "Molecular cloning of cDNA encoding bullfrog prolactin" Kyoto Prolactin Conference Monograph. 4. 154-160 (1989)
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[Publications] Yamamoto,K.,Kikuyama,S.,Ishii,S.: "Homologous radioimmunoassay for plasma and pituitary prolactin in the toad,Bufo japonicus" General and Comparative Endocrinology. 74. 373-376 (1989)
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[Publications] Iwamuro,S.,Kikuyama,S.: "Pituitary hormone-dependent aldosterone secretion in Xenopus laevis" Zoological Science. 6. 345-350 (1989)
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[Publications] Kobayashi,T.,Kikuyama,S.,Kume,A.,Okuma,J.,Ohkawa,M.: "[^<35>S]-Sulphate uptake by Xenopus laevis cartilage:The influence of plasma from the growth hormone-treated animal" Zoological Science. 6. 757-762 (1989)