1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01440061
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡 正典 京都大学, 医用高分子研究センター, 教授 (20088537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 和弘 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (50127114)
琴浦 良彦 京都大学, 医用高分子研究センター, 助教授 (50127081)
筏 義人 京都大学, 医用高分子研究センター, 教授 (00025909)
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Keywords | 関節軟骨の修復 / 軟骨細胞の分化 / フィブロネクチン / フィブロンネクチンリセプタ- / コラ-ゲンゲル内培養 |
Research Abstract |
1)ラット膝関節に生ぜしめた骨軟骨欠損部に培養したラット関節軟骨細胞をコラ-ゲンゲルともに埋殖し、ラット膝関節の組織学的所見を術後3ケ月まで追及した。 2)上記の実験を行い、再生された関節軟骨のコラ-ゲンが2型であるか否かを、2型コラ-ゲン抗体を利用した免疫組織染色を行い、確認しつつある。 3)家兎関節軟骨細胞を、1型、2型コラ-ゲンゲル内で培養し、4〜8週後、形成された基質のコラ-ゲンが2型か否かをNorthern blottingを利用して確認しつつある。この研究に平成元年度本研究費により購入した、分離用小型遠心機が大いに役立っている。 4)鶏胚軟骨細胞を培養し、培養軟骨細胞の分化におよぼすFIBRONECTINの影響を検索した。 5)鶏胚軟骨細胞のFIBRONECTINのリセプタ-有無を、免疫化学的に検索してきた。 6)4)5)の結果、軟骨細胞はFNRの存在を確認し、またFNが同細胞の脱分化を促進することを確かめ得た。 7)1)の実験をWistarからWistar(同種同系)、WistarからFischerラット(同種異系)に分けて行い、免疫学的相違を解明しつつある。
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[Publications] 藤野まどか,岡正典,永田和宏,琴浦良彦: "培養軟骨細胞のフィブロネクチンリセプタ-" 日整会誌. 63. S1191 (1989)
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[Publications] M.Fujino,M.Oka,K.Nagata,Y.Kotoura: "Fibronectin receptons of chondrocytes" 日本細胞生物学会抄録.
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[Publications] 野口隆,岡正典,他6名: "人工関節軟骨の開発BーI:PVAHの生体適合性" 日整会誌. 62. S570 (1988)
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[Publications] 藤野まどか,岡正典,他3名: "ハイブリッド型人工関節軟骨の開発" 日整会誌. 62. S571 (1988)
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[Publications] 藤野まどか,岡正典,永田和宏,琴浦良彦: "培養軟骨細胞のFibronectin receptor(FNR)" 第3回軟骨代謝研究会抄録集. 11-12 (1990)