1989 Fiscal Year Annual Research Report
青年期教育における教師の権威の喪失過程の研究-アメリカを中心に比較史的視野を加えて-
Project/Area Number |
01450042
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮澤 康人 東京大学, 教育学部, 教授 (90012559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺崎 弘昭 お茶の水女子大学, 教育学部, 専任講師
鈴木 聡 東京大学, 教育学部, 助手 (70179208)
寺崎 昌男 東京大学, 教育学部, 教授 (20062573)
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Keywords | 青年期教育 / 教師の権威 / 教師生徒関係 / 生徒規則 / 学校規律 |
Research Abstract |
1989年の6月から8月末にかけて、東京大学総合図書館において、米、英、独、日の教育学関係の文献目録の調査、そして国会図書館、筑波大学(茗荷谷分校)図書館、上智大学図書館においては文献カ-ドの探索を行い、先行研究の有無を確認した。このテ-マそのものをタイトルにした文献はその段階では発見できなかった。 6月には、「19世紀イギリス、アメリカの学校管理論の日本への流入」というテ-マで一橋大学大学院の藤井真理さんの発表を中心に研究会を行った。 7月には研究分担者に集まってもらってこのテ-マに関する各国の研究の現況について簡単な情報交換と討議を行った。 7月から9月にかけてLCのカタログによってアメリカの教師用マニュアル、生徒規則に関する史料の探索を行い、関連ある数点の文献を見出した。 9月から10月にかけて二週間ほどの予定で渡米し、史料調査と聴き取り調査をするはずであったが、当初検討をつけておいた研究者のうち重要な二人の人物とのスケジュ-ル調製ができず、渡米を見合わせた。 9月以降、アメリカを中心にテ-マに関連ある文献を調べ、教師生徒関係についての記述を探すが、直接これについて詳しい記述をしたものはみられない。ただここ10数年盛んな、学校による社会階層の文化的再生産に関する理論研究の中には、生徒の社会意識形成に対する教師の役割についての仮説を提示しているものがある。それと関連してGirouxの研究や、イギリスではあるがWillis P.の研究が大変示唆的である。 1990年の1月と2月には、宮澤と鈴木が、九州大学、広島大学、大阪大学、京都大学、名古屋大学などにでかけ、文献調査および聴き取り調査を行った。
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Research Products
(2 results)