1989 Fiscal Year Annual Research Report
日本近世初期における渡来朝鮮人の研究-加賀藩を中心に-
Project/Area Number |
01450051
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
鶴園 裕 金沢大学, 教養部, 助教授 (30197769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠井 純一 金沢大学, 教養部, 助教授 (80107119)
片倉 穰 金沢大学, 教養部, 教授 (50085180)
中野 節子 金沢大学, 文学部, 助手 (60019338)
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Keywords | 渡来朝鮮人 / 文禄・慶長の役(壬辰倭乱)の捕虜 / 近世的「秩序」 / 加賀藩初期侍帳 / 金(脇田)如鉄 |
Research Abstract |
(1).研究状況の把握 加賀藩はじめ、諸藩における「渡来朝鮮人」の研究状況、史料の残存状況等の調査を試みた。遠隔地諸藩については、各県立図書館に対してアンケ-ト形式の調査を依頼し、概略の把握に努めた。貴重な成果も得られたが、現在整理中である。 (2).史料の調査 (a).金如鐵(加賀藩における渡来朝鮮人)の自伝「家伝」の書誌的研究は一応の成果を収めた。本文の校訂作業も順調に進捗しており、1990年度中には印刷に付す予定である。 (b).金沢市立図書館架蔵の藩政史料の調査とともに、前田育徳会尊経閣文庫等、在京の諸文庫に架蔵される史料の調査も行なった。それぞれ貴重な史料を得たが、目下整理中である。 (c).熊本県立図書館・鹿児島県立図書館を中心として、九州諸藩の関係史料を調査して貴重な成果を得た。目下整理中であるが、薩摩藩関係の史料は質量ともに予想を上回っており、継続して調査を行なう必要がある。 (3).「加賀藩初期侍帳」の分析 パ-ソナル・コンピュ-タを購入し、藩士各人の石高・役職等の入力に鋭意努めた。但し、機械使用の習熟に時日を要したこともあって、未だ完了するには至っていない。 (4).研究会の開催 研究会を月一回程度の頻度で開いた。各人による調査・研究活動の経過・結果を報告し合い、問題の所在を明確にすることに努めた。
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Research Products
(1 results)