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1990 Fiscal Year Annual Research Report

政治的社会化過程の実証的研究(小・中・高生に対するパネル調査による国際比較)

Research Project

Project/Area Number 01450076
Research InstitutionHokkaido University of Education

Principal Investigator

相内 俊一  北海道教育大学, 教育学部・岩見沢分校, 助教授 (90113505)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中島 忠夫  法政大学, 法学部, 教授 (10061128)
渡邊 賢  北海道教育大学, 教育学部・岩見沢分校, 助教授 (50201231)
Keywords政治意識 / 政治的社会化 / 政治教育
Research Abstract

3年計画の第2年目にあたる今年度は、主として3つの内容にわたる研究課題を達成した。それらは、第1年目に行ったアンケ-ト調査の結果の分析の継続、第1年目の結果に基づく質的研究のための調査の実施、及び第3年目に実施予定の第2波アンケ-ト調査の調査票のデザインの検討である。
第1の課題は、1968年調査との比較研究が進められ、以下の点が明らかにされた。わが国の未成年層にみられる政治意識は、その基底的部分においては大きな変化がみられないが、(1)総理大臣像を中心に形成され進行すると見られていた初期政治的社会化は、むしろ国会議員に向けられて形成されていること、(2)政治的シニシズムが進行しており、(3)形成されている政治意識が曖昧で、ヴィジブルなシンボルや政治的パ-ソナリティとの強い結びつきがみられない、(4)にもかかわらず政治制度の安定した受容がみられる。シニシズムの研究が今後の中心課題となる。
第2の課題は、学校における小グル-プを対象にしたインタビュ-によった達成された。小学校3年生から高校3年生までの児童生徒に集団面接・ディスカッションを繰り返し(合計24セッション)、「民主主義」「平和」「繁栄」「公平」などの政治的価値についての理解やイメ-ジ、総理大臣についてのイメ-ジの核になっているシンボルや概念・国会議員像を形成する際の媒介シンボルや媒介概念などを発見し、構成するために、補助者の協力を得て録音テ-プからの採取作業を行なった。
最終年度に、研究成果の発表準備に余裕をもたせるため、今年度中に来年度実施予定の第2波調査の準備をすすめた。また、夏期休暇中に研究代表者が毎度渡米し、アメリか側の予算措置が構じられ次第.調査が実施できる体制を、アメリカ側研究者と共同で準備した。

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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