1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01460015
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
大沼 甫 東京工業大学, 理学部, 教授 (00011544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
織原 彦之丞 東北大学, サイクロトロンラジオアイソトープセンター, 教授 (00004432)
與曽井 優 東京工業大学, 理学部, 助手 (80183995)
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Keywords | 不安定粒子 / スピン・アイソスピン励起 / 直接反応 / ガモフテラ-強度 |
Research Abstract |
本年度は主としていろいろな準備を行った。すなわち、検出系としての多芯ドリフトチェンバ-(MWDC)、単芯比例計数管(SWPC)およびその後方に置くシンチレ-ションカウンタ-の設計・製作とテスト、デ-タ取り込みのためのソフトウェアの開発、スペクトロメ-タ-磁石系の磁場測定などが主なものである。MWDCは製作・ベンチテストの後、理研に持ち込んでさらに詳しいテストを行っている。引続きより大型のMWDCの設計を行い、現在製作中である。シンチレ-ションカウンタ-は波高のばらつきなどをチェックしている。またこれらの検出器からのデ-タ取り込みに用いられるソフトウェアも、大学院生等と分担して作業を進めている。 スペクトロメ-タ-の搬入・据え付けがかなり予定より遅れ、スウィンガ-は10月、スペクトロメ-タ-用磁石は11月に搬入された。その後、据え付・調整、配線・配管等を経て、磁場測定が2月より開始された。現在PD1、PQ3、PD2の磁場測定を終わり、3月第1週中にPQ1、PQ2の磁場測定を終了する予定である。現在までの結果では、ほぼ設計通りの磁場分布が得られている。また、最大磁場は設計値(1.5T)をやや上回り、PD1で最大1.67T、PD2で1.55Tまで出ている。 真空箱類は3月に搬入の予定で、コントロ-ル系の配線をした後真空テストをおこなう。他方、この間に東北大学のサイクロトロンを用いて、実際のd検出の諸テストを行った。この中には、従来東北大でPDP11用に書かれた中性子測定のためのオンラインソフトウェアを、理研でのVAX用に書き直す作業とそのテストも含まれている。
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Research Products
(1 results)